♪咲いたぁ、咲いたぁ、チューリップの花がぁ、並んだぁ、並んだぁ、赤白黄色ぉ~♪
春なので色んな花が咲き始めた。
サクラばかりが花じゃないぞ。
歌詩にもあるように、花といえば赤、白、黄色など、とにかくキレイでカワイイ色、そして形をしているものと考えがちである。
果たしてそうだろうか?
色もハデで、大きくて見栄えがする花というのは、概して虫媒花といって、花粉の運び屋として虫たちをアテにしている諸君である。
虫たちを惹きつけるために目立たなくてはならない。
一方、風に花粉を運んでもらうタイプの花ってのもある。
それらを風媒花とよんでる。
風媒花は虫たちをひきつける必要がないので、概して地味、大きさ形も控え気味、良い香りなんかしやしないし、ましてや甘い蜜なんか出やしない。
風に花粉を雌しべに運んでもらうというなんとも心もとない不確実な方法に頼っているので、受粉の確率を上げるために大量の花粉を撒き散らす。
しかも風に運ばれるわけだから、一粒の大きさが細かい。
なので春先にスギ花粉、ヒノキ花粉などによって花粉症に悩まされる人が出てくるのである。
前置きはそんなところで。
この前 ハンノキ Alnus japonica の花が咲いていた。
それが一番上の写真。
えっ?どれが花??
そう思われた方もいるかもしれない。
花はだら~んと枝からぶら下がっている。
こんな形をして、地味な色をしているのだけどこれで立派な雄花なんである。
因みに20日ほど前はまだ冬芽の状態だった。
それが下の写真。
これが開花すると全体に伸びてだら~んとなるのだ。
例えるなら、子供の頃にストローの入っている紙の袋を上下からギュギュウに寄せて、そこにストローで水を数滴たらすと、その縮んだ袋がびよ~んと伸びて、「わぁ、ヘビだぁ」なんて遊んでいた様子に似ている。
伝わる人には伝わるという、微妙な例えで申し訳ない。
これは雄花。
このだら~んとぶら下がるタイプの花を尾状花序といい、英語では catkin という。
(さりげなく園芸英語の宣伝ね)
じゃぁ雌花はどうなっているのか?
雌花は一応、赤い色はしているもののご覧のように小さくて注意深く見なければ分からない。
・・・とここまで書いておきながらなんだが、実はこれがハンノキであるという自信は70%くらい。
何か別の木である可能性もある。
自信がない根拠は雌花が独立した枝の先端についていること。
普通ハンノキの雌花は雄花のスグ下の枝の葉腋につくものだと思うので、雌花の位置が若干違う気がするのだ。
じゃぁ、なんだろうかと思って調べてみても「これだ!」というものが見つからない。
だいたい尾状花序の木なんてかなり限られているので、その中で見る限りはハンノキであると思うんだけどなぁ。
どなたかご意見のある方いらっしゃいます?
教えてください。
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