自転車で都内を移動していたとき。
道端になにやら濃い紫色の花が目にとまった。
一旦通り過ぎたものの、気になってUターンして現場に戻った。
それはなんてことのないスミレだった。
スミレ自体はそれほど珍しくもないが、こうやって交通量の多い道端にヒッソリと咲く様子はなんともけなげである。
よくもまぁこんなところに・・・ とちょっと感慨深い。
でもこんなところにスミレが咲く理由を僕はなんとなく知っている。
大きな手がかりは 「スミレの種を誰が運ぶか?」ということだ。
風に吹かれて?鳥に食べられて?
実はスミレの実は熟するとプチッとはじけて中のタネが飛ぶ。
それだけでも親株よりは遠くへ離れるのだけど、スミレの場合さらにもうワンステップある。
それは何かというとアリなんである。
スミレのタネのまわりにはアリの好む物質エライオソームというものがある。
これのため、アリはスミレのタネを見つけると、わっせわっせと自分たちの巣穴に運び込む。
そしてそのエライオソームを頂戴すると、不要な種の部分は巣の外にはきだす。
そこでスミレは芽を出し、根を張るというわけだ。
そうやって考えると、今日の写真にあるスミレは、わざわざ誰かがタネをまくような場所にはないけど、このあたりにアリの巣がありそうな雰囲気がプンプン漂っている。
なんでまたこんなところに!?
という謎が解けて一件落着。
おあとがよろしいようで・・・。
2 件のコメント:
花咲ジジイさま
謎がとけて、すっきりと致しました。さて、自宅前に咲くスミレですが、昨年のむらさき色から衣替えをした様で、今年は皆一様に真っ白です。不思議~。小学生に戻った気持ちと、さわやかな色合いで、なごませてくれています。
匿名さん
コメント有難うございます。
さて、去年紫色だったスミレが今年は白ですか・・・
それは一体どういう理由なんでしょうか??
不思議すぎますね。
理由を考えてみたいと思います。
パッと頭に浮かばないなぁ
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