2011年12月26日月曜日

美術館の楽しみ方


先日、丸の内にある三菱一号館美術館にロートレック展を見にいった。

フランス臭がプンプンしてくる(良い意味で)展示内容で、カフェに出掛けてカフェオレとクロワッサン、パンオショコラ、あるいはクロックムッシュなんかをムショーに食べたくなってしまった。

それはさておき、この美術館がある場所は三菱地所が気合をいれて2009年に再建したものである。

大きなコラム(柱)に施された植栽は壁面緑化の先端をいくものである。

中庭もなかなか洒落ていて、天気が良い日はまわりのカフェのテラスに人が溢れる。

ロートレック展は美術館の3階から観ていくのだが、階を移動するときに窓越しに中庭の様子を見下ろすことができる。

上から見ると中庭のデザインなんかも良く分かってなかなか楽しい。

この日は寒風が吹きすさんでいたので、人影もまばらだった。

中庭のデザインも見ていて楽しかったが、僕が一番ひかれたのは目の前のこんもりとした緑の樹だった。

この時期に緑色をしているということは常緑樹であるが、いったい何でしょう?


写真が分かりにくいと思うので正解をいってしまうと セコイヤ Sequoia sempervirens であります。

別名センペルセコイヤと言ったり、レッドウッド、アメリカスギと言ったりもする。

サンフランシスコにあるレッドウッド国立公園には世界で一番大きな樹としてこのセコイヤが繁っている。
死ぬまでに一度は訪れたい場所である。

そんな樹高100メートルを超えるポテンシャルを秘めた樹を美術館の窓からは見下ろすことができるのだ。

そして樹の上の部分、樹冠のあたりには小さな松ぼっくりのような球果が付いているのも間近に見ることができるのだ。

ロートレックも良いが、個人的はこっちのほうに興味をそそられた。

ロートレック展は終わってしまったが、美術館横のセコイヤは移動することはないので、また何かの機会に美術館に行くことがあれば是非窓越しに見えるセコイヤをジックリと見ていただきたいものである。


セコイヤを見下ろす・・・・ ここがポイントね。



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