2011年12月6日火曜日

バナナ様


ここは東京駅。

なにやら都市探訪のようになってきたけど、植物を通して物事を見るという基本姿勢は貫いているつもりである。
東京駅に何やら変わった自動販売機があった。

おおっ、これが噂のバナナ自動販売機か!!
以前新聞に記事があったのでその存在は知っていた。
薄暗いなかに光に照らされたバナナが浮かび上がっていて、たかがバナナのくせにやけに神々しい。

しかしそのお値段を見て 「たかがバナナ」 なんて言えないことを悟った。
130円ですよ。

1本の値段?何本かの値段?一房の値段? いったいどういう単位に対する値段なのだろうか。
そう思ってグッと顔を近づけて自販機の中を確認した。


すると1本のお値段であることが分かった。
バナナ1本130円。

これを高いと思うか、安いと思うか、妥当と思うか、不当と思うか、意見の分かれるところである。

チョコパン、クリームパン、アンパンの類がコンビニでだいたい100円くらいなので、朝食の代替品と考えてもちょっと割高ではないだろうか。

でも、この自販機の中はバナナが最良の状態に保たれるように13度に設定されており、さらに商品購入の際に柔らかくデリケートなバナナを傷つけないようベルトコンベアで商品を送り出し、大型バケットで取り出し口までバナナを優しく搬送するのだそうだ。

自販機の開発費、製造費、電気代などの設置コストなどもバナナの価格にシッカリとこめられているようだ。

コトの良し悪しは別として、清涼飲料やタバコに偏りがちな自販機の新たな可能性を示唆しているようで面白い。
植物にからんで、もっと何か面白い自販機がつくれないだろうか?

こんど真面目に考えてみようと思う。



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