2011年12月23日金曜日

ヒイラギの話


12月23日。
今日は天皇誕生日で国民の休日にあたり、3連休という方も多いことと思う。

忘年会も昨日くらいがピークだったようで、街は人で溢れていた。

子供たちは昨日が終業式、今日から冬休みというパターンが多いようで、子供たちのもっぱらの関心事といえばクリスマスではないだろうか。

クリスマスソングなどが流れ、プレゼントやらケーキやら買う人たちでごった返している。

花屋さんでは、ポインセチアとシクラメンが最前列におかれている。

なんでポインセチア、シクラメンなんだろうかと考えるに、恐らく緑と赤という彩りがクリスマスなんだと思う。

ポインセチアはまだしも、シクラメンなんかはあまりクリスマスに関係なさそうだもんなぁ。

そういう意味ではセイヨウヒイラギ Ilex aquifolium は欧米においてクリスマスの装飾として欠かすことのできない植物である。

モチノキ科 AQUIFOLIACEAE であり、艶っぽい光沢のある葉とトゲのある葉縁が特徴だ。

葉の縁全体がキザキザのトゲのあるものをイメージした方は、今日の写真を見て、葉っぱが違うんじゃぁない?と思ったかもしれない。

確かに葉の縁は尖っていないが、先端は尖っていてかなり鋭いトゲがある。

ところでセイヨウヒイラギとヒイラギって何が違うの?実は同じでしょ?
と思われた方、ちょっと違うんですなぁ。

セイヨウヒイラギといって、わざわざ「セイヨウ」をくっつけてヒイラギと区別するには訳がある。


今、ちょうど白い花を咲かせているヒイラギ Osmanthus heterophyllus はモクセイ科 OLEACEAE の植物だ。
学名 Osmanthus はキンモクセイ Osmanthus fragrans と同じ属名である。

ヒイラギはモクセイ科、セイヨウヒイラギはモチノキ科。
似て非なるものなのだ。

何やら紛らわしいけど、この機会にヒイラギとセイヨウヒイラギの違いを覚えておいて損はないと思うゾ。





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