三寒四温ではないが、秋めいて涼しいなぁなんて思っていたらば、真夏を思わせる陽射しと蒸し暑さ。
こうやって行っては帰る波のようにして季節は進んでいくのだろう。
さて、散歩をしていてちょっと日影で休憩しようと思って、あるビルの脇にある花壇の縁に座った。
何気なく振り返ると、そこにはなんてことのないカエデが一本植わっていた。
なるほど、カエデね・・・
大して深く考えずにカエデの足元を見ていたらば、ちょっとした異変に気付いた。
上の写真では分かりにくいかと思うので、下の写真で赤丸で囲ってみた。
よーく見てみて欲しい。
なにか気付きませんか?
なに?分からない?
では下の写真でさらに拡大をしてみよう。
そう、このカエデの足元を見ると、カエデの幹は何故かねじれていて、枝というか幹というか、カエデそのものがひとつのコンクリートの塊を抱きかかえるようにシッカリとホールドしているのだ。
拡大してみると、野球のピッチャーがフォークボールを投げるときのボールの握りに似ている。
どういう過去がこのカエデにあったのかは分からない。
でも想像するに、成長期にこのコンクリートブロックがあって、それを避けるように、あるいは抱きかかえるように幹が成長したのだろう。
幹はどんどん太くなり、コンクリートをがっちりと挟み込んで逃がさないようになった。
大体はそんなところではないだろうか?
街路樹のスズカケノキ(プラタナス)が、ガードレールを巻き込んで生長している姿は割りとよく見る珍風景である。
植物たちってのはさまざまな憂き目にあいながらもコトコツと頑張ってんなぁ、とつくづく感心する今日この頃であります。
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