もうこれは習慣である。
ある日、足元を見ていたらば何やらエラく汚い。
黒っぽい染みが沢山あるのだ。
なんだ??
そう思って上を見上げた。
すると割と大きなクワの樹があった。
そのクワの樹にはたわわに実がなっていて、それらがポロポロと落ちてくるのだ。
落ちてきた実を通りゆく人たちが踏み潰すので、あたりがご覧のように汚くなっていたのだった。
クワの実、食べたことありますか?
甘酸っぱくてとても美味しい。
でもとても柔らかくて、収穫してから実の原型をなかなか留めないので、長距離輸送、長期保存には向かないのでスーパーなどで見ることはない。
なんといってもベストは樹に登って片っ端から摘んで口に入れることである。
かのキューガーデンでも大きなクワの樹があって、手入れをしているようなもっともらしい顔つきをして、パクパクとセッセッと実を食べた記憶がある。
久し振りにクワの実を見てその衝動に駆られたけど、商店街のド真ん中にあるクワの樹なのでそんなことができない。
しかしもったいないね。
その素晴らしい実の存在にも気付かれることなく、皆踏み潰して通り過ぎるだなんて。
ポトっと落ちた実はとてもデリケートでご覧のようにすでに半壊状態だ。
しばらく放っておくと、実がなくなってタネが現れる。
彼らにしてみれば鳥にでも食べてもらって、タネをより遠くへ運びたいと願っているに違いない。
2 件のコメント:
初めまして、いつも楽しく拝読しております。
桑の美、懐かしいです。
祖母宅の近くに桑の木がありました。
幼い頃、食べたことは内緒!のつもり・・
でも、口も舌も紫色に染まってバレバレでした。
もう一度食べてみたいです。
匿名さん
コメント有り難うございます。
そうなんですよね、手も口のまわりも皆真っ赤になっちゃうんですよね。
「うわーっ、血だぁー」なんて良く遊びました。
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