2011年1月28日金曜日

温室探訪1


京都府立植物園には立派な温室がある。

温室には入園料とは別に200円が必要でチケットを買って中へ入る。

当たり前だが外はまだ残雪がところどころに見られる寒い日であったが、温室内は暖かい。
ぶらがっている温度計を見たら20度あった。

温度を高く保持しているだけではなく湿度も高いと思われる。

カメラのレンズがあっという間に曇ってしまった。

実はこの温室へくるのは2回目で 「たしかあったはず・・・・」 と思ったらありました。

ラフレシア Rafflesia arnoldii

入口の正面にすぐにあって来場者を出迎えてくれる。

   
向かって左が本物のラフレシアのホルマリン漬け で、右が模型
    
ラフレシアは世界最大の花として有名だ。

大きい花として知っていても意外な側面を知らない人も多いと思うので、念のためちょっと触れておこう。
   
ラフレシアは葉緑素をもたない。 

葉緑素をもたないので光合成をしない(できない)。

光合成をしないので栄養分を他の植物から頂戴する。

これを寄生という工夫をしてしのいでいる。
    
そうラフレシアは寄生植物なのである。
   
ラフレシアは日本では自生していない。

だいたいボルネオ、スマトラ、フィリピンあたりで見ることができる。
    
花は確かに大きいが、その香り が特徴的だ。

花粉をハエに運んでもらうため、ハエにとって魅力のあるニオイ、すなわち肉の腐ったような異臭を放つのだという。
   
花=良い香り とは限らないのだ。
    
寄生してないと生きていけないし、特定の気候下でしか適応できないので現地に行かないと見ることができない。

行ったとしても咲くのは稀なのでいつでも見れるというわけでもない。
    
死ぬまでに一度は見てみたい植物のひとつである。
   
そんなレアな花がホルマリン漬けとはいっても本物を見ることが出来るのがスゴイところである。
   
ああ、植物園ってワクワクするなぁ。
  
   




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