小さな盆栽
今日、とある天ぷら屋さんに行った。
ごま油の香る天ぷらそのものが大変美味しくて、一品一品を堪能した。
その辺の詳細はおいておいて。
店内に飾ってあった花に目がいった。
薄紫色のストックとユキヤナギが活けてあった。
ユキヤナギはまだポツポツとしか咲いていなかったけども、それにしても随分気の早いことだと思った。
寒い寒いと言っていながら、このユキヤナギがふわーっと咲く時期もスグにやってくることだろう。
しばらくして、トイレに入った。
トイレには活花でも、造花でもなく、小さな盆栽がちょこんと置かれていた。
ヒョロリとまっすぐ伸びた枝の先に葉が付いているだけだけど、その小さな器、器の表面のコケなど全体として良い感じだった。
用をたしながら、やはり目が行くのは葉の部分で 「葉脈がクスノキに似ているなぁ」 と思った。
クスノキの葉脈とは 三行脈 といって、メインとなる主脈から2本の太い側脈が出て、3本の太い葉脈が走っているのが特徴である。
小さな器には、小さな札がついていて シロダモ と書いてあった。
シロダモはクスノキ科に属するので 三行脈は正解である。
と、なると葉っぱを揉んでみると、樟脳のような香りがするのだろうか。
トイレの小さな盆栽の葉っぱを揉むことはできないので、勝手に想像して席に戻った。
ストックやユキヤナギが咲いていたり、アオダモの観察ができるなど、森や公園に行かなくても天ぷら屋さんでも植物と触れ合う機会はあるものである。
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