そんなわけで、布引ハーブ園に行き損ねてフラフラと神戸の街を徘徊した。
賑やかな神社の前を通り掛った。
参拝するのに行列しているではないか。
お正月に花咲ブログで書いた大東京神宮を思い出した。
これが、あの有名女優とお笑いタレントが式を挙げたという生田神社だとすぐに知れた。
なにやら縁結びのご利益があるんだそうで、遠方からも詣でる人が多いらしいが、そのタレントカップルはすぐに別れてしまったではないか。
まぁ、この辺は深入りすまい。
境内の奥のほうに行くと赤い鳥居がいくつか連続してあるのだが、その脇にスゴイものを発見した。
クスノキの ご神木である。
説明によれば、
約500年の年輪をもつこの楠の神木は昭和廿年六月五日の神戸大空襲で焼けただれましたが力強く蘇り、再生、再起、合格、復活、振興の象徴として信仰されています
とある。
再生、再起、復活、振興はいいけど、そこに合格は馴染まない気がちょっとしたけど。
でも注連縄がはられた太い幹にはなんともいえないパワーというか霊験が秘められている気がした。
幹を輪切りにしたものを立てて年輪が数えられるようにしてあるあたりは、植物好きの好奇心をくすぐる配慮といえよう。立てた人はそんなつもりはないかもしれないが。
直径1.5メートルくらいあるだろうか。
切り口が長い間風雨にさらされているためか、年輪ひとつひとつはぼやけてしまって500数えることはできない。
ご神木そのものと輪切りにされたものの間に小さなユズリハの苗が育っていた。
もちろん誰かがこんなところに意図的に植えたとは思えず、恐らく鳥がタネを運んできたものだと思う。
ご神木の脇に縁起物のユズリハ。
ご神木様、そろそろ私に生田神社はまかせなさい(ゆずりなさい)。長いことご苦労様。
・・・・なーんて言っているのだろうか。
何とも示唆にとんだ場面でありました。
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