造 花
世の中の技術が進歩して、人々の暮らしが昭和のころに比べると格段に変わった。
それが進歩なのか、はたまた退歩なのか、その辺の議論は他に譲るとして、とにかく変わった。
例えば花咲ジジイが子供の頃、親から 「もう寝なさい!」 と言われてテレビを観ている最中に寝床へ連れて行かれたことはシバシバだった。
そんなとき 「ああ、この手のひらに収まるくらいのテレビがあれば布団のなかでコッソリと観ちゃうのにな」 なんて思っていたのだが、それから35年ほどだって、今はワンセグとかいってそれが現実である。
最近は小学生だって携帯電話を持っていて、写メだなんだと言っているし。
植物的にその辺を考えてみたらば、あてはまりそうなことがあった。
昔、造花っていうと、なんだか安っぽくてラーメン屋のトイレなんかの水洗タンクの上にいかにも造花ですって感じで飾ってあった。
一目瞭然に造花なのであった。
それがトイレの芳香剤とあいまって、安っぽさに拍車をかけていた気がする。
時は流れて。
最近の造花はスゴイ。
まず見た目にかなりリアルである。
パッとみただけでは、アレッ?! と分からなくなるくらい精巧に出来ている。
さらにお値段もぜんぜん安っぽくない、というかかなりのお値段である。
考え方によっては、生の切花を買ってきて、水を入替え、なだめすかしながら一週間もすればダメになることを考えれば、ちょっとお高くてもメンテナンス・フリーで長く楽しめるリアル造花という選択肢があってもなんらおかしくはない。
はたまたプリザーブドフラワーなんていって、造花なのか生の花なのか良く分からない類のものも出てきた。
これもかなりのお値段である。
あるある、ではないが、このプリザーブドフラワーをブリザードフラワーと平気で言いのける人が結構いる。
ブリザードでは猛吹雪ではないか。
アナタのまわりにもいませんか?
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