2010年12月26日日曜日

ユッカ Yucca
    
硬くて尖った葉。
ヒョロリンと伸びた花茎に花が咲く様子。
   
リュウゼツランに似ているなぁと思ったらば、さもありなん。
リュウゼツランと同じくリュウゼツラン科であった。
   
ユッカは庭先、公園など色んなところで見掛ける。
色んなところで見掛けるが、日本にあるユッカには実がならないと言われている。
   
なぜか?
   
ユッカの花粉の媒介はユッカ蛾という蛾のみが行う。
そしてそのユッカ蛾は日本には存在しない。
よって日本のユッカには実がならない。
という理屈のようである。
  
なるほど。
   

ユッカ蛾はユッカの花粉を媒介するが、同時に花の中に卵を産み付けて、卵からかえった幼虫がユッカの実の一部を食べるという give & take の関係があるらしいのだ。
   
ユッカが実を結ぶにはユッカ蛾の助けが不可欠であり、ユッカ蛾が生き延びるためにはユッカが不可欠であるという、持ちつ持たれつの関係があるわけだ。
   
ユッカ蛾から引き離されて日本で生きていくユッカはなんか気の毒だね。
 
   



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