実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2012年3月5日月曜日
キューガーデンの魅力
土曜日のブログをデパートの屋上でしたためている、と書いたのだけど、何でデパートにいたのか?
実は東武百貨店(池袋)8階催事場にて
British Prestige〈魅力咲き誇る、多彩なイギリスへ〉
というイベント&フェアをやっている(明日6日まで)。
イギリスに関連する服飾品、食品などを集めていて、さらにデモンストレーションやトークショーなどもある。
ご存知のかたもいらっしゃるかもしれないが、東武百貨店は日本で唯一キューガーデンのお墨付きでキューガーデン・ショップをひらいているデパートなんである。
キューガーデンと東武百貨店にお付き合いは20年以上になるのだという。
今回は東武百貨店様からお声掛けいただいて、僕のトークショーをやることになった。
それが土曜日だったのだ。
タイトルは 「イングリッシュガーデンとKEW植物園の魅力」
11:30、13:30、15:30の合計3回。
一回あたりわずか30分。
僕は仕事として、これまで色んな場面でお話をさせていただいてきたが、30分というのは経験がなかった。
この短い時間にいかに楽しく分かりやすくキューガーデンの魅力を伝えるか・・・
本当に悩んで悩んで悩みぬいた。
講義やレクチャーではなくトークショーなので、ショーらしい楽しさや華やかさもなければなるまい。
ってなわけで、僅か30分のお話をするのに膨大な時間を割いて準備した。
ショーゆえ、衣装も大切だろうと思って、キューガーデンの魅力を伝えるにはこれしかあるまい、とキューガーデンで働いていたときのユニフォームを着ていった。
ティーシャツ、トレーナー、フリース、全てキューガーデンのロゴ入り。
久し振りに着てみたが、懐かしかったし、とても気持ちが引き締まった気がした。
お陰様で3回無事に、そしてそこそこ盛況にトークショーを終えることができた。
中には続けて2回聞きにきた方もいらして感激した。
「あのー、さっきと同じ内容なんですが良いですか?」
と一応事前に確認したら
「ええ、良いんです」
とおっしゃられた。
でも終わったあとに
「テープで吹き込んだかと思うくらい同じでしたね。」
と笑っていらした。
トークショーなんて初めてだったんで、こちらとしてもあまり余裕がなかった気がする。
写真はキューガーデンのブロードウォーク(broad walk)という400メートルくらいある歩道の両脇にラッパスイセンが満開の様子。
白くみえるのはオランジェリーというもので、今はレストランになっている。
ラッパスイセンが咲くと春もそこそこ実感できる頃ということになり、この写真を撮ったのも3月の今頃ではなかったかと思う。
キューガーデンは本当に素晴らしいところであります。
是非ロンドンにお出掛けの際には足を伸ばしてキューガーデンにもいってみて欲しい。
見所や、効率的な回り方などいろいろなヒントをお教えできると思うので是非お気軽にご相談ください。
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7 件のコメント:
30分であの魅力とそこでの経験を語るのは至難ですね。温室、研究、作業、畑、ティールーム、季節の花・・・無理だ!ジジイさんのお話は写真も加わると相乗効果があると思うのですが、写真を見ているだけで30分なんてあっという間に過ぎてしまいそう。そこをきっちり組み立てるあたり、ジジイさん、大雑把に見えて(失礼!)緻密なんですね。お疲れさまでした。
じゅんぺいさん
コメント有難うございます。
そーなんですよね、良いたいことは盛り沢山ですが、そこをなんとか30分に収めるという、とても良い勉強になりました。
たしかに大雑把なのですが、やるときはやるってことで・・・
トークショー お疲れ様でした。
以前 キューガーデンだったか
定かではありませんが イギリスで
パンジーの苗を たくさん植え込まれた時の話を
御紹介頂きましたね。
素朴な疑問なのですが
キューガーデンでは 枯れた後の
花柄は摘まないのですか?
奥の方まで 入っていけないのではないかと・・・
そして 毎日「やってられない!」のでは
ないかと・・・・
これを考え出すと 夜も眠れません。
はじめまして
ブログいつも楽しませて頂いております!
ブログを読んでるうちに、キューガーデンの
職員になれたら素晴らしいな、なんて思い
コメントさせて頂きました。
現在21歳、来期大学4年生です。
英語も植物の知識も全く自信はありません
無謀なのを承知ですが、もしキューガーデンの
職員を目指す場合は、どのような進路が
考えられるでしょうか?
よろしければ教えて頂きたいです。
不適切な投稿でしたらすみません、、、。
thank youさん
コメントthank youです。
花がら摘みは英語でdead headingと言いますが、確かにそれはやっていました。
しかし、あの規模ですので、目立つところだけ・・・といったカンジだったと思います。
それよりも芝をキレイ刈ったりすることにより高いプライオリティを置いていたように思います。
メンテナンスと一言で言っても色んな仕事がありますので、その中で優先順位をつけてやっていました。
どうぞ今日はゆっくり寝てください。
またコメントしてくださいね。
SHKさん
コメント有難うございます。
KEWの正職員の道は日本人にとってはなかなか厳しいものがあるとは思いますが、ご本人の実力、運、タイミングなどもあると思います。
念ずれば叶う・・・
是非チャレンジしてみてください。
一番現実的で良いのではないかと思うのはインターンシップです。
http://www.kew.org/learn/specialist-training/courses-a-z/kew-internship/SP-courses---internships.htm
お若いので、人生はいかようにも開けると思います!
羨ましい!!
お返事ありがとうございます!
どの日付にコメントしたか分からなくなり
返事が遅くなりました。失礼いたしました。
現在は植物に関わる仕事に就きたいと考えております。
植物が好きだ!と気づいたキッカケが
館林さんのブログだったので、アドバイスを頂けて
とても光栄です。
植物のビジョンと相談しながら進路を決めていこうと思います。
ありがとうございました!
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