2012年3月19日月曜日

梅をめぐる困った問題



昨日は自宅でお昼ゴハンを食べて14:00から放送予定のラグビー日本選手権決勝に備えていた。

なにげなくチャンネルをかちゃかちゃと変えていたらば、ちょうどTBSの噂の東京マガジンという番組で大変興味深いことを取り上げていた。

番組タイトルからして、おそらく全国ネットではないような気がするので、簡単にご紹介すると・・・

東京都青梅市は梅の里として知られ、毎年多くの観光客が梅の咲く頃に訪れる。
梅は観光資源のみならず、農産物としても地域の重要な産物となっている。

ところが、この地域の一部の梅がプラムポックスウィルス(PPV)に感染していることが確認された。
人間には害はないものの、収穫量は落ちるし、梅の品質が著しく低下してしまうという困った事態。

特効薬のようなものはなく、感染した梅は伐採するしかない。

梅農園においては、農園の梅の1割が感染していた場合は農園すべての梅を伐採しなければならない。

これはウィルスの更なる拡大を防ぐためでもある。

一旦このように蔓延してしまったらば、一度全ての梅を伐採して新たに苗を植えるしかない。

ウィルスの潜伏期間が3年であるため、伐採後3年間は新たに苗を植えることができない。

3年我慢して一からやりなおそう・・・・

しかし事態は複雑で、梅は農産物のみならず、地域の貴重な観光資源でもあるので、全ての梅を伐採してしまったらば、観光客が来なくなってしまう。
お土産屋さんなど、観光客を相手にしている人たちの生活はたちゆかなくなってしまうので、彼らは全ての梅を伐採することには反対している。

症状のある梅を伐採して、仮にそのときに明らかな症状のない梅もウィルスの潜伏期間が3年というだけに、完全にシロとは言い難い。

一本でも感染した梅が発見されれば、そこから数えて3年は新たな苗は植えられないことになる。

農家と商店の人との葛藤が取り沙汰されてた、というのが昨日の番組。

詳しくは番組ホームページをご覧ください。

かなりデリケートな問題をはらんでいるけど、僕個人の考えとしては「膿みは早く出す」、そして最短期間でのリカバーを図るという意味で全伐採する方法がベストであると思った。

3年間苗を植えられない空地を期間限定的に付加価値をつけて有効利用するなどすれば観光客の足が遠のくというダメージもある程度低減できるのではないだろうか。

とにかく中途半端が一番問題を長引かせると思う。

司会者の森本さんが言っていたが。「復興のプロセスをテレビなどマスコミを巻きこんで注意を喚起すると良いのでないか」という意見はさもありなんと思った。

番組を見た方がいらっしゃいましたら、どうお考えになったかなんて教えていただけると勉強になります。

青梅に梅がないなんて、これは大問題だ。



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