3月。
そうかぁ、もう3月なのか。
早いなぁ。
寒い寒いと言っていたけど、春はちゃくちゃくと近づいてきている。
フクジュソウやロウバイあたりの早春の花第一部隊はそろそろ終わりだろう。
次に控える第二舞台はジンチョウゲあたりだろうか。
毎年書いているがジンチョウゲの香りをかぐと胸がきゅ~っと締めつけられるような気がしてしまう。
柏原芳恵の「春なのに」なんて歌謡曲が流行っていたころ、卒業とか入学なんていういわば人生の節目でゆらゆら揺れていた微妙な心境であったときに、ちょうどジンチョウゲの甘酸っぱい香りが漂っていたのだ。
そろそろそんな季節をまた迎えるのだなぁなんて感慨に耽ってしまうわけだ。
ずいぶんと前置きが長くなってしまったが、今日話そうとしているのは柏原芳恵でもなければジンチョウゲでもない。
ジンチョウゲ科のミツマタ Edgeworthia chrysantha であります。
ミツマタもやはり早春を代表する花だ。
ツボミはご覧のように白くて細かい毛に覆われている。
このベルベット感というか、見た目にもスムースな毛の様子を見ていると思わず唸ってしまう。
そして面白いのはミツマタと名の由来にもなったように枝がすべからく3つに分かれていることである。
茶色い細い枝がグッと3つに分かれていて、その茶色い枝の先に白っぽい新芽が付いているのを見ると、なんだか鳥の足のように見えなくもない。
しかしどの枝も律儀に3つに分かれているのをみると、なんでそうなるのか、なんでそうなっているのか、無性に知りたくなる。
なんでだろう?
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