2012年3月30日金曜日

フキノトウ


それぞれの季節を象徴する植物というのは確かに存在する。

でも考えようによっては、どれもこれもそれぞれの季節を象徴しているとも言えるので
「これが春の花ですっ!!」
と、たったひとつを挙げることは出来ないし、意味もない。

今を象徴するもののひとつに フキノトウ があることは異論のないところだと思う。

フキノトウっていう植物はなくてフキ(蕗)の花茎の部分がフキノトウですので念のため。

葉っぱが出てくる前に、まず花が咲くタイプなのである。

茶色い枯葉の間からひょっこりと薄緑のフキノトウが顔を出しているのはとても目立つ。

中を覗き込んでみると、キク科らしく小さなツボミがたくさん集まっているのが分かる。


これを天ぷらなんかにして食べるわけだから、日本人の食に対する創造性はたいしたものである。
普通、これをこのまま揚げて食べようなんて思いますか?
改めて日本の文化は素晴らしいと思う。

このフキノトウは山の中で見かけたもので、都会ではなかなか見ないなぁ、なんて思っていたらば、どっこい違っていた。

今日は所用があって西武新宿線に乗っていて、何気なく車窓から外を見ていた。

線路脇の土手にはムラサキハナナや菜の花が咲いていて春そのものだった。

ムラサキハナナや葉の花の中に混じって、このフキノトウも見かけたのだ。

当然走る電車の中からなので、100%自信をもってフキノトウであると言い切れないが、まず間違いなかった。

下落合と中井の間くらいだったか。
時間があれば自転車で戻って確かめたいくらいだ。

とまぁ、山でなくとも自然は身近にいくらでもあるという今日のお話。
 

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