2012年3月17日土曜日

寒さの影響


以前、瀕死のツピタンサスをなんとか復活させたという話を書いたことがある。

あれは根腐れを起こしていたもので、腐った根を取り除き、鉢を新たに植え替えて、水遣りを工夫したところ少しづつ樹勢を回復し、最近では新たな芽を出すようになった。

スッカリ元気になったのを見て、やれやれ良かった良かったと胸をなでおろしたものだ。

ツピタンサス Tupidanthus calyptratus は本来東南アジアの熱帯雨林にあるもので、最適な生育環境とは暖かく湿度が高いことだと思う。
しかしながらなかなかの耐寒性も併せ持っているようで、ご覧のように屋外でもスクスクと大きくなっているのを見かけたことがある。

この屋外のツピタンサスは樹高2メートルくらいあって、葉も厚く、緑色も室内のそれと比べると濃い感じがした。
恐らく屋外で育つことで「強く」なったのだと思う。

へー、屋外の地植えでもこんなに立派に育つんだ、とちょっと驚いた。

だって、瀕死のツピタンサスは屋内にあって、いかにも弱そうな感じがしたからね。
それで窓際のなるべく日の当たる場所に移動したりして、それは気を遣った。

一方で屋外でたくましく育つツピタンサス。

スゴイなぁ、と思っていたらば・・・
この前その逞しいツピタンサスを見かけたらば、ナント具合が悪くなっていた。


恐らく今年の例外的な寒さによるものだと思われる。
樹木の上部の葉がことごとく茶色く枯れこんでいるのが分かる。

樹木の上部は直接外気にさらされる。
下部は上部の葉に隠れて外気、すなわち寒さからいくらかは逃れることができる。
なので上部が茶色く枯れて、下部が青々としているのだろう。

一旦茶色く枯れた葉は復活することはないので、これは剪定して取り除いてやれば、あとはまた新たに側芽を吹くはずである。

そうかぁ、逞しいと思っていたさすがのツピタンサスも今年の寒さにはやられてしまったってことだな。

でも春もすぐそこだし、また元気に復活することと思うので、また通りかかったときにはその復活の様子を観察してみたいと思う。



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