今日は冷たい風が吹いて底冷えのする一日だった。
都内で雪が降ったのは先週の火曜日だったか。
そろそろ一週間経とうとしているのに、まだ残雪を見掛ける。
とある空き地では太陽の光が射していて、建物によって作り出された影がまっすぐな線を描いていた。
その直線に沿うように白い残雪がまばらに残っていた。
こうやってみると改めてお日様の力は偉大だと思う。
日のあたる場所では雪が降った翌日には雪がなくなっていたが、交通量や日陰の程度によってまだこうやって雪が残っているのだ。
例えばこの空き地に家を建てたとして、庭を作ったとして、この雪が残っているところに日なたを好む植物を植えてもうまくいかないということになる。
その境界線をこの影と雪が明瞭に示している気がする。
この境界線は季節によって変化することも念頭におかねばならない。
実は最近とある場所で植栽の仕事をした。
ふたつの花壇にはそれぞれ同じものを同じ数だけ植えた。
ひとつの花壇のほうが日当たりが良く、植物の生育も良くて花つきも良い。
ところがもう一方の花壇は日当たりがもうひとつのそれと比べるとやや悪くて、生育も思わしくないし、花つきも良くない。
お互いの花壇はたかだか1メートルくらいしか離れていないのに。
そんなことがあって、最近植物と日当たりの関係について改めていろいろと考えている矢先に見かけたのが、この空き地の風景だったというわけだ。
植物も生きようと必死だし多少の日陰だってめげない、そう思っていた。
たしかに多少の日陰だからといって枯れてしまうようなことはない。
でも、植物の持っているポテンシャルを十分に引き出してあげるためには、その植物のこのむベストの環境を考えてあげることが大切なんだなぁ、などとごく当たり前のことを考えてしまう空き地の風景でありました。
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