これはなんでしょう?
そう、ヤツデ Fatsia japonica といってウコギ科の植物であります。
それは誰にでも分かるし、ヤツデは今更珍しくもない。
でももっとジックリとこの写真を見てみて欲しい。
写真がボケているが、あまりその辺にはこだわらないで見てみると何かに気付かないだろうか。
ヤツデはそもそも半日影もしくは日影でも元気に育つ耐陰性を持っている。
気付いて欲しいのはこの日当たりと関係がある。
ジックリと写真をみるとヤツデの葉っぱが大きく手を広げたかのようになっているのに気付いた方はいるだろうか。
しかも葉と葉があまり重なっていない。
つまり太陽の光が乏しい場所で生き抜く知恵としてヤツデは大きめの葉をもち、それを異なった柄の長さでそれぞれの葉が重ならないように調整して、乏しいながらも日の光を最大限に受け止めようという工夫が見られるのだ。
そういう解説のあと改めて写真のヤツデを見てみると確かに葉が絶妙な位置を保っているのが分かる。
葉が重なっていないというのは、自分がお日様の視点に立たなければダメですよ。
彼らは日の光を受けようと工夫しているのだから。
そうやってみると、地味で珍しくもないヤツデだがちょっと見る目が変わるのではないだろうか。
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