アカザ科のシロザ Chenopodium album
アカザ科のアカザ Chenopodium album var centrorubrum
という似通った名前の植物の話を書いた。
昨日のブログを書いたあと、自分で書いたものをぼんやりと眺めていてハタと気付いた。
学名の種小名 album はラテン語で 「白い」 という意味がある。
シロザは上の写真のように全体に白い。
特に葉の裏側は白い。
では下の写真はどうだろうか?
おおっ、なんとなく赤味がかっているではないか。
ってことは・・・・
と、これをアカザと思った方は早合点である。
実はこれもシロザで、シロザが生長していくと赤味を帯びてくるのだ。
なんとも紛らわしい。
雑草としてあちこちで見られるものの多くはシロザなのだ。
ではアカザはどこがどう赤いのか?
写真がなくて恐縮だが、葉の中心を流れる葉脈のなかの主脈が赤いのだといわれている。
それと花のつぼみ、若い葉のつけね、茎の根もとなんかも赤い。
単に赤いのではなく、かなり鮮やかに赤い。
となると葉の真ん中に赤い線が1本あるようなイメージだ。
ハタと気づいたのはココ。
アカザの学名で変種名(var 以下部分) centrorubrum に着目してみると、
centro と rubrum に分けることができる。
そしてここからは推論だが、
centro は英語でいう centre すなわちセンター、真ん中、中心という意味で、
ruburum は、赤いという意味ではないだろうか。
ラテン語で ruber が 「赤」 という意味であることは知っていたのでかなり良い線をついていると思われる。
前述のごとくアカザは葉脈の主脈が赤いのが特徴であるとすれば「センターが赤い」という学名は大いに頷けるのである。
これにハタと気付いて一人で大きく膝を打った。
この発見を誰かに伝えたかった。
というわけで今日のブログは昨日に続いてアカザ、シロザのお話でありました。
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