新しくいろんな苗が植えられていた。
全部では無いながらもほとんどの苗にラベルがついていて、名前が書いてあった。
仕入れ時についているようなラベルで、当然「見せる」ためのラベルではない。
こんなのは植栽を施したらスグに取り外せば良いのに・・・というのが普通の考え方だと思う。
仮に「見せる」ラベルであっても、やりすぎると「墓標」のようなカンジになってしまい邪魔くさいことこのうえない。
でも、僕はこの花壇のラベルを見て結構楽しんだ。
散歩がてら花壇沿いに歩きながら「これはマンリョウ、これはナンテン・・・」などと名前を当てていったのだ。
マンリョウ、ナンテンなどの小さなものはそのサイズですでに完成形といっても良いサイズなので分かりやすい。
でも「タブノキ」「シロダモ」なんていう、そこそこ大きくなる木の苗を見ただけで何かを当てるのはなかなか難しい。
とくにアオダモのように葉が落ちてしまっていて、枝ばかりの苗を見て当てられれば、それはかなりのものだと思われる。
歩きながら名前を当てる。
当たれば嬉しい。
ハズレれば悔しいが、立ち止まって特徴を覚えようとする。
そして日を改めてまた復習してみる。
彼らも適当に場所を入れ替わって僕を試してくれれば力がつくのに、そうもいかないのはいたし方ない。
暫く歩いて顔と名前が一致した頃、ラベルも外されるのではないかと思っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿