つい数日前に寒さが厳しいがために葉物野菜が育たずに価格も高騰していると書いた。
説明は間違ってはいないのだが、十分ではなかった。
気温が低いのに加えて、最近は雨がほとんど降らずカラッカラッだ。
冬季は植物の生育が遅くなるので蒸散を含めた水の消費は少なめのはずだけど、これはチト度が過ぎた乾燥である。
冬場とはいえ、植物の生育には適度な水分が必要なことはいうまでもない。
空気も乾燥しているので、鼻や喉の奥もカラッカラッになって風邪を引いている方も多いのではないだろうか。
どうぞご用心ください。
さて、冬は動物たちにとっても食糧が乏しくなる季節である。
昨日のクチナシのように、今の季節に赤く目立つ実を鳥たちは狙っているのだと思う。
リス、タヌキ、キツネ、クマなどはドングリを主に狙っているのだけど、最近はドングリも不作続きで食糧不足になったクマが里におりてくるなんていうニュースをよく聞くようになった。
世の中のバランスがあちこちで乱れてきているようで本当に不安になってしまう。
ときおり庭先の木の枝にミカンやリンゴなどの果実を刺しておいたり、脂身を刺しておいて鳥を誘うお宅がある。
こういうのは良いよね。
自分の家に色んな鳥がきて綺麗な声を聴かせてくれる。
なんちゅう贅沢。
それだけではない、鳥が糞をしたらばその中に何かの植物のタネが入っていて春になって何かが芽を出すかもしれない。
それが迷惑という場合もあるかもしれないが、ここは寛容にこういう偶然を受け入れて楽しむゆとりが欲しい。
さらに庭にいる毛虫などの害虫も捕食してくれることもある。
殺虫剤を撒き散らすよりも断然好ましいことはいうまでもない。
人間、植物、鳥、虫・・・ 庭先で命が廻り廻っていると思うと庭の果たす役割は大きいと気付かされる。
2 件のコメント:
こんにちは!我が家の庭でも、ムクゲの枝にみかんを刺してくず米やパンくずを撒くのが日課になってます。ムク鳥とすずめが来て食べてますが、高齢の母が、その数を数えるのを楽しみにしています。
匿名さん
コメント有難うございます。
ムクゲ+鳥 で思い出したことがあります。
私の祖父は毎朝決まった時間に庭のムクゲのすぐ脇に置いた空き缶にエサ(米粒)を置きました。
スズメがほとんどでしたが、彼らはムクゲの枝に止まって今か今かとエサを待っていました。
スズメたちがエサを啄ばむ様子を見ながら自分も一緒に朝食をとるのが楽しそうでした。
一大編隊で彼らはやってきて、エサを食べ終えるとどこかへと消えていきました。
今思えば祖父にまつわる良い思い出です。
コメントを投稿