アッという間のはかない正月休みである。
そろそろ仕事初め。 今年も頑張ろうではないか。
さてさて秋ごろから巷では赤い実を付けた植物が多いことに気付かないだろうか?
ナンテン、センリョウ、マンリョウ、アオキ、モクレンなどなど挙げていくとキリがない。
なんで赤い実をつけるかというと、鳥に美味しそうだと思って食べてもらうことでタネをより遠くへ運んでもらって自分のテリトリーを広げるためである。
実をタネごと鳥に食べてもらえば、鳥が飛んでいった先で糞をして、消化されなかったタネが糞に混じって出てくるという仕組みだ。
タネの中には鳥の胃袋のなかにある胃酸、すなわち強い酸に触れることではじめて発芽が促されるものもあると聞く。
そんなのは鳥に食べられることを前提としているやつらであると言える。
・・・・、とこの辺までは良く知られている話。
でもこの前、これよりも一歩踏み込んだことを考えていた。
といってもそんなに大したことではないのだけど。
秋ごろから巷には赤い実をつける植物が目に付くようになると書いたが、それは何でだろうか?
そう、鳥に実を食べてもらうためだとは思うが、なんで夏ではなく、秋、もしくは冬なんだろう?
つらつらと考えるに、春とか夏には鳥たちの食糧として多くの小動物や虫が活動している。
そんなオイシイ食糧があるのにわざわざ実を食べるなんて地味なことを鳥たちは好んでやらないのではないだろうか。
小動物や虫たちの活動が控えめになって、死んでしまったり、土中で冬眠してしまったりして、鳥たちにとっての餌が乏しくなったころを見計らって植物たちは実をつけるのではないだろうか?
しかも地味で目立たない色よりは、派手で美味しいゾと猛烈にアピールする赤色で。
植物の生長サイクルなんかを考えると発芽からはじまって、生長、受粉、受精、そして結実するのは秋がしごく自然ではあるとは思うが、一方で種子散布の観点からも秋に熟すというのはかなり理に叶っている気がするのだが。
今日の写真はピラカンサの赤い実。
どうです、これだだけ艶っぽい赤色の実がたわわになっているのは。
なんか美味しそうではないですか。
実のなる時期、色、艶、サイズ、実の数などなどすべて計算されて必然としてそこにあるとすればそれはスゴイことではないだろうか。
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