クチナシの実について書いたのは一昨日のことだ。
あくまでも外観上のお話をしたに留まったのだけど、中はどうなっているのかという疑問が沸いてきた。
疑問があったらなら試してみるのが花咲ブログ。
早速クチナシの実をひとつ採ってきた。
まず気付くことは実がとても柔らかくてジューシーだということ。
樹になっている実を採ろうとつかんだところ、グニョっという感触とともに実の中から果汁が出てきたので、慎重にソフトに実を採取した。
家に持ち帰ってカッターでタテに切ってみると、皮も、果肉も、タネもすべて鮮やかなオレンジ色をしている。
中にあるタネを果肉ごと指でさらってみた。
例えるならソース煎餅に付ける梅ジャムみたいなカンジである。
さらに水で果肉を洗い流すとゴマよりは大きいが、小粒のタネが姿を現した。
なるほどねぇ、こうなってんのか。
クチナシの実の鮮明なオレンジ色、もしくは黄色をつかって栗キントンやタクアンの色を着けるなんてことも聞いたことがある。
手についた果肉を洗い流したらば、指先はすっかりとタクアン色に染まっていた。
タクアンにも使われるんだから、基本的に食べても毒はないのだろうと思って、チロっと果肉を舐めてみた。
シブいのなんのって、あまりオススメはできない。
さて口を割らないクチナシの実は、やはりその鮮やかな色で鳥たちに美味しそうだとアピールするのだと思う。
さらに僕が舐めてシブかった果肉部分はジューシーで鳥たちにとってはご馳走なのかもしれない。
そうやって鳥たちに実とともにタネを食べてもらって、種子散布をしているものと思われる。
いやー、今日も勉強になっちゃったなぁ。
4 件のコメント:
いつも黙っていられず
一言多い私・・・
クチナシを見習います。
口は災いの元子さん
コメント有難うございます。
クチナシと一言でいっても色んな名の由来が考えられそうですね。
僕も一言多いクチです・・・
ありがとうございます!!
これでなんだか、すっきりしました。
冬の間の大切な食糧なのかもしれませんね。
人間には渋くても、鳥にはおいしいのかもしれないですね。中目黒公園のオリーブの木にオリーブがなっているんですけど、メジロやスズメが食べています。生で食べると人間には渋すぎるのにな~って思っていましたけど。
tomacoさん
コメント有難うございました。
お陰様でクチナシの実について花咲ジジイ風に一歩踏み込むことができました。
確かに鳥と人間では味覚が違うかもしれませんね。
でも人間が果樹をみて「明日収穫しよう」と思ったらば鳥に一歩先を越されてしまって・・・なんて話をよく聞くので、鳥は鳥で果実の一番美味しい時期をわきまえているんでなないかと思います。
自然ってうまくできていますね。
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