昨日は春本番を思わせる陽気で、今日はみぞれが降ったりして 三寒四温 を地でいくめまぐるしい天気だ。
体調管理にはお気をつけください。
さて今日の話は大きな落葉樹の脇を通ったときのことだ。
いつものように上を見上げたり、足元を観察したり、キョロキョロしながら歩いていた。
そしてその大きな落葉樹を見上げていて、あることに気付いたのだ。
!!
大きな落葉樹の幹が分かれているあたりに、なにやら緑色の葉っぱらしきものを発見したのだ。
落葉樹ってことは冬になると葉を落として枝ばかりの殺風景な姿になるはずなのに、あの部分には緑があるではないか。
オカシイ。
目を凝らしてよく見ると、それはシュロ Trachycarpus fortunei であった。
大きな落葉樹の枝分かれしたところにホコリのように土が溜まって、雨水を蓄えるなどして植物が育つ環境があったのだろう。
そこに鳥がタネを運んできて、このようなことになったのだと思う。
鳥は植物の実をタネごと食べて、自由に飛んでいく。
そして飛んでいった先で糞をする。
果肉部分は消化されるが、タネは硬くて丈夫なので鳥の強烈な胃酸にも負けずに、そのまんまの姿で鳥の消化器官を通過して糞とともに体外へ出されるのだ。
こうやって植物たちは旅をする。
このシュロは旅の終着点としてこの落葉樹の上を選んだ(?)のだ。
このくらいのサイズならまだ良いが、シュロもそこそこ大きくなる。
今後この落葉樹とシュロの運命はどうなるのだろう。
なんかドラマッチックだなぁ。
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