2011年2月19日土曜日

赤い春
    

光の中で何やら赤く揺らめいている。
  
なんだ、これは?
   
写真だと、どのくらいの広さで、それぞれの赤い植物がどのくらいの背の丈なのかわからないと思う。
  
広さは25メートルプールの半分くらい。
背の丈はそれぞれ15~20センチくらい。
   
そこにこの赤い不思議な植物が密生していたのである。
   
何だろう?と思いながらも心の中では何となく見当はついていた。
   
見当がついていたので一応確認の意味で茎を途中で折ってみた。
すると折れた部分から牛乳のように白い液体が溢れてきた。
  
これぞ、この植物の特徴なんである。
    

これはナツトウダイ Euphorbia sieboldiana というもので、トウダイグサ Euphorbia の特徴はこの白い乳液のようなもので、時に炎症などを引き起こす有毒物質なのである。
園芸を始めるにあたって気をつけなくてはならない様々な留意事項というものがあるが、トウダイグサ科の白い液はその筆頭格といえる。
   
ということで、トウダイグサ科であること確認して写真を撮った。
   
冬の澄んだ空気越しに赤く輝くナツトウダイというのもなかなか幻想的なものだ。
まだ寒い2月だというのに夏と名の付くナツトウダイ、まだ寒い2月だというのに紅葉しているナツトウダイ。(カエデの紅葉とちょっと意味が違うけど)
   
昨日のオオイヌノフグリといい、今日のナツトウダイといい、目線を低くしてみるといろいろと面白いものがあるものだ。
  
   



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