目黒区駒場の公園で見たのが、このマテバシイ Lithocarpus edulis だ。
まず横に大きく樹冠を広げた雄大な樹形が目をひく。
写真では後ろにある木々と一緒になってしまってその辺が伝わりにくいが、とにかく上にグングン伸びる針葉樹とは対照的に 「この木なんの木気になる木」的 なノンビリした樹形を誇っている。
さらに目を引くのはおびただしい数のつっかえ棒。
恐らく横に伸びた枝がどんどん成長して太っていって、木そのものの力では支えられなくなってしまったのだろう。
これらの支えを取っぱらったらどうなっちゃうんだろう、と想像してしまう。
マテバシイはブナ科であり、それほど寿命が短いとも思えない。
一体どのくらいここにあるんだろうか。
残念ながら案内板のようなものもなく情報がないので分からない。
でも世田谷を含めてこのあたりは空襲も少なかったので昔からの建物や樹木がまだそのまま残っている場合も多い。
恐らく戦火を潜り抜けて21世紀の我々をじっと見つめているのだろう。
(主幹の太さを見るとそれほど古くはないのかな、とも思うが一応そういうドラマチックなことにしておこう)
0 件のコメント:
コメントを投稿