2019年9月4日水曜日

二色のサルスベリ



9月の声を聞き、ちょっとは涼しくなっただろうか。

最近の暑さは植物たちの生育にも大きな影響を与えていると思う。

この暑さと蒸れ(蒸し暑さ)に耐えられず、枯れていく植物もある一方で、暑さにめっぽう強い植物もある。

自分の見立てでは暑さに強いのは、ムクゲ、フヨウ、ハイビスカスなどのアオイ科、ランタナ、ニチニチソウ、ノウゼンカズラ、ブーゲンビリア、キョウチクトウなど。

オーナメンタルグラスなどと言われるイネ科の植物も基本的に暑さと乾きに強いと思う。

サルスベリも耐暑性は抜群だと思われる。

太陽光が強く、気温も高い地中海地方でも元気に咲いているのを見た。

サルスベリは普通は白、ピンク、赤などだけど、ヨーロッパで見たのは単なる赤ではなく深紅。

これはなかなか見応えがあった。

日本でもこういうのがあれば見栄えもして良いのにな、と思った。

この前見かけたサルスベリはよくよく見ると二色(bicolour)だった。

これもなんだか趣きがあって良いなと思ったよ。

2019年9月2日月曜日

夢は夜開く、オシロイバナも夜開く



オシロイバナ。

わりとどこでも見かける身近な植物。

その名の由来ともなっている種をつぶすと白い粉がでてくることで遊んだことがある人も多いのでは?

実はオシロイバナの花が咲くのは夜だって知っていた?

いやいや、昼間咲いているのを見たことがあるよ、というむきもあるだろうが、基本は夜。

上の写真は夜23時頃に撮ったもの。

全体に黄色味を帯びているのは街灯の影響。

そして下の写真は同じ場所で朝7時に撮ったもの。

花びらは全て閉じて終わっているのが分かる。

何故、夜咲くのか?

それは花粉を媒介する虫の活動時間に合わせてのこと。

どうやらオシロイバナはスズメガなど蛾が花粉を媒介するようなので、蛾が活動する時間帯に合わせて花を咲かせているのだ。

賢いのぉ~

2019年8月30日金曜日

お詫び、そして切り戻しその後


気が付けば8月も終わり。

最後にアップしたのは8月1日だったので、概ね1ヶ月サボってしまった。

そりゃ言い訳はあるといえばあるのだけど、所詮それは言い訳。

楽しみに読んでいただいている方々には大変申し訳ありませんでした。

切り戻したペチュニア/サフィニアのその後。

写真は8月11日に撮ったもの。

このときがピークだったかな。

というのはお盆休みに一週間丸々外出していたのだけど、その間の水やりが出来なかった。

こういう場合の対処法はあれこれ論じられているけど、僕が取った方法は北側の日の当たらないベランダに置いていくというもの。

普段プランターを置いてある南向きのベランダは日当たりが良いのはいいことだけど、最近の異常な暑さでは半日で水切れを起こしてしまう。

そこで直射日光の当たらない北側のベランダに移動してみる作戦をとったのだ。

日は当たらないが、マンションのベランダなので風によってそこそこ乾燥もするだろうし、不安はあった。

ただ、お風呂場に水を張って置いておくのは「水」の面では良いが、マンションの窓の無いユニットバスではもやしのようになってしまい、「光」不足による害のほうが深刻だと思ったのだ。

で、帰宅してどうなっていたか?

花は全て落ちてしまっていた。

ただ葉は元気はないものの枯れてはいかなった。

光量不足による徒長、節と節の間が広がって、色も心なしか褪せて、なんとも変わり果てた姿になっていた。
でも暗闇のユニットバスに置いていくよりはマシだったかな。

うーん、難しいなぁ。

枯れた枝も数本見られたし、枯れた葉もちらほらと。

そこで、またしても切り戻して若返り、すなわちリセットを試みたのである。

「切り戻し」=「なかったことに」という魔法は果たして効果があるのか・・・

この調子でいくと、このブログは切り戻しの話ばかりになってしまうので、これからは通常のペースに戻していきたいと思います。

2019年8月1日木曜日

切り戻しその後 20190801


切戻したのが先月10日。

かなり思い切ってバッサリやったがおよそ20日間でご覧の通り。

右のペチュニアも、左のサフィニアも概ね元通り。

全体にコンパクトになり、まさに株が若返った。

これぞ切戻しの目的なのだ。

花つきを見ると、まず最初に花を咲かせたのは150円のペチュニアだったけど、今になると350円のサフィニアが巻き返したようだ。

スロースターターながら、じわじわを本領を発揮する辺りが、いわゆるブランド苗なのだろう。

お値段が違うだけのことはある。

かなりしつこく追いかけてきた切り戻しだけど、いったんここで筆を置こうと思う。

あとはお盆休みの間の水遣りをどうするか、なんて心配事もできてきた。

2019年7月26日金曜日

切戻し その後 20190726


切戻したペチュニアにツボミが付いていたと書いたけど、なんとなんと昨日見たら花が咲いていたよ。

ザックリ、バッサリ、切戻してわずか2週間で花が咲くなんて、想定したのよりかなり早い。

目を凝らせばツボミがたくさん付いていた。

さらに隣のサフィニアにもツボミがたくさん。

いいね、いいね。

いったん育つだけ育って間延びしてくたびれた株を切戻すことで、一旦リセット、若返りを図ることができると、こうやって証明することができた。

是非、皆さんもやってみて。

2019年7月22日月曜日

切戻し、その後 20190722

僅か5日間でこの違いけいか

切戻した後、どのようにリカバリーしていくのか追っているが、先日お知らせしてから僅か5日でこうなった。

一旦、スイッチが入ってからの加速はなかなかのもの。

よくよく見てみたら安いほうのペチュニアに花芽らしきものがついていた。

ビヨーンと間延びして疲れた感じのペチュニア、サフィニアを切戻して若返りを図っているのだが、今のところ順調。

2019年7月17日水曜日

切戻し後1週間

7月10日 切戻し直後

7月17日 切戻し1週間後

記録的な低温、日照時間の短さ。

今年の梅雨はヤバいね。

ニュースなどでもやっているけど、農作物への影響は深刻だ。

もちろん観賞用の草花だってそうだ。

暑くなることを見越して植えたニチニチソウなんか具合が悪くなってしまった。

暑いなら暑いで、涼しいなら涼しいで極端すぎるのである。

なんとかならんか。

まぁ外で植木の管理仕事などをするには涼しくて助かるけど、そうも言っていられない。

さて7月10日に思い切って切戻したペチュニアとサフィニア。

わずか1週間でどうなったか。

右のペチュニアは一目瞭然。
新たな葉が増えているのが分かるだろう。

左のサフィニアはあまり変わりがないように見えるが、よく見ると新たな葉が増えている。

じっくり堅調タイプだと思うが、焦らずジワジワと切戻し効果を発揮するものと思う。

花を咲かせるのはもうちょっと時間は掛かると思うけど、来月にはお盆休みもあるし、その後くらいにボチボチと花を咲かせてくれればタイミング的にもちょうどよろしい。

ということで、長梅雨でも植物は日々成長していますよというお話。

2019年7月10日水曜日

切り戻し




ということで、少々くたびれ始めたペチュニアとサフィニアを切り戻すことにした。

遠目には分かりづらかったと思うけど、近くで見るとかなりくたびれてるでしょ。

ここはためらわずに大胆に。

切り戻したあとに、汚い枯葉も取り除いたら、ずいぶんサッパリした。

これで良いのだ。

あとは時間が解決するだろう。

切り戻したあとの写真、3枚目を見て欲しい。

左がサフィニア350円、右がペチュニア150円。

その違いは歴然。

サフィニアは節と節の間が詰まっているし、葉も多く、そして色も濃い。

一方、普通のペチュニアは節と節の間が広く、葉が少なく、そして色が淡い。

どちらが良い状態なのかは言わずもがな。

これがいわゆるポテンシャルの違いということだろう。

さぁ、これがどうなるのか。

実験は続く。

2019年7月8日月曜日

ペチュニア vs サフィニア


花壇づくりのイベントで「良い苗の選び方」といった説明をする機会があった。

そのときに「普通の苗VSブランド苗」という話もした。

例えば一般的なペチュニアは1ポット150円くらい。

対してサントリーのサフィニアは1ポット350円くらいだろうか。

同じペチュニアで価格が倍くらい違う。

ブランド苗って言葉は初心者に分かりやすいように言ったまでで、そんな言葉があるかは定かではない。

要はサントリーという種苗会社が品種改良をして、性能的に一般のペチュニアに優れたものを「品種登録」してある。

ポット苗で売られていたときは、外見的にはどちらが優れているかなんて区別が付かないくらい大差なかった。

花の数や全体の様子としてはむしろ一般のペチュニアのほうが見栄えがよかったくらいだ。

そして約3ヶ月経って・・・

向かって左の赤いほうが一般のペチュニア、右のピンクのほうがサフィニア。

まず草姿がまったく異なる。

ペチュニアはスッと立っている(立性)であるが、サフィニアは横へ広がっている(這性)。

写真では双方元気だけど、実はペチュニアのほうが相当くたびれてきた。

そこで切り戻しを行うこととした・・・・

(つづく)

2019年6月27日木曜日

新天地へ

モリモリだけど、花もまだまだ楽しめて捨てるには忍びない

駐車場の空きスペースに新天地を求める

おお、すでに良い感じ。良かった。
14基のプランターにモリモリになったオステオスペルマムとマーガレット。

これを廃棄するのは忍びないと、植替え大作戦を慣行することとした。

まずマーガレットの花がらを取り除くべく、ザックリと切り戻しをする。

そして苗をプランターから引き抜く。

で、新天地に彼らを運び、1苗1苗植え込んでいく。

1プランターあたりそれぞれ5株植えてあるわけで、状態の悪いものを処分したとして、それぞれ50~60株はある。

合計すると100株以上を植え替えたことになる。

最初はなんてことのない駐車場の空いたスペースだったけど、植替えを終えたときには隙間はほとんどなくてオステオスペルマムとマーガレットがぎっしり。

やや植込み過ぎとは思うが、捨てるよりは良いだろう。

すでになんとも良い感じだけど、これがまた育って花を沢山咲かせたらとても見応えのあるスペースとなるだろう。

次回訪問予定は一ヵ月後。

どんな感じになっているのかとても楽しみである。

2019年6月24日月曜日

モリモリ

植えた当初 3月末

モリモリに育った2ヶ月半後

とあるショッピングセンターにて14基のプランターに花を植えて飾るというイベントをやっている。

第1回目は3月末。

90センチ×35センチくらいのプランターにオステオスペルマム×5苗、バーベナ×3苗、マーガレット×5苗を植えた。

一枚目の写真がそうだけど、まだ苗と苗の間がスカスカ状態だった。

それが2ヵ月半で二枚目の写真のようにモリモリになった。

残ったのはオステオスペルマムとマーガレット。
バーベナは競争に負けてすでにその姿はない。

オステオスペルマムはまだ花も咲いているし、ツボミも沢山見える。

マーガレットは花がらが目立つが、まだツボミも上がってきているし、切り戻しをしてやればまだまだいける健康な状態だ。

実はこの施設ではイベントの一環として3ヶ月に一度植え替える計画をしている。

で、昨日がその日だった。

もちろん新しい苗を準備して植え替えるつもりで、既にある苗は廃棄というプランだった。

ところが、まだまだ元気で健康な彼らを見ていて、これを引き抜いて捨ててしまうのはなんとも忍びない気がしてきた。

そこで、急遽捨ててしまう計画から、彼らを別の場所に植え替えてやる計画に変更した。

(つづく)

2019年6月21日金曜日

年の功?


アジサイの話はまだ続きがある。

折れてしまったアジサイを切って、それはそれで花瓶に活けてみた。

季節感もあってなんだか良いカンジではある。

やったことがある人は知っているかと思うが、アジサイはその頭でっかちからなのか、水の吸い上げが悪い。

花瓶に活けてもわりとすぐに元気がなくなってしまう。

そんなとき、たまたま通りがかりの婦人と話していたら良い知恵を授けてくれた。

「キッチンハイター、砂糖を少々溶かし込んだ水に活けると良い」

なるほど。

察するにキッチンハイターは水を衛生的に保つという意味であり、砂糖はアジサイの栄養分の補給という意味だな。

理に叶っている。

早速、適当な量で試してみたら、確かに花も元気だし、葉もシャンとしている。

丁寧に婦人とは書いたものの、いわゆるオバサマであるが、いやいや園芸好きのオバサマの知恵には脱帽なんであります。

2019年6月20日木曜日

自立支援剪定?


支柱に頼らずにアジサイを自立させる方法。

実は、先日仕事で群馬県の渋川に出掛けた。

地域を花で飾ることに力を入れているようで、道路の中央分離帯に圧倒されるほどのアナベルが咲いていた。

こんな場所でひとつひとつ支柱を施すわけにはいかない。

いわば放置なのだけど、だからといってそれほど大きな問題にはなってなさそうだ。

つぶさに見れば確かに倒れそうになっているけども。

まず第一に沢山の株がまとまっているので、それぞれがお互いに支えあって支柱の役割をしているのではないか、ということ。

あと自分が今回の件で思うのは「剪定」について。

僕は冬に地面から30~40センチ程度まで、強めに剪定している。

これは花壇そのものがそれほど大きいわけではないので、株を意識的に小さくしておきたいということによる。

その剪定した株から春になって新芽がでて、あれよあれよと大きくなる。

その年に出た芽が成長した茎は緑色をして柔らかい。

前年以前の茎は茶色く木のようになっていて硬い。

いわば木化しているのだけど、これが支柱の代わりというがアジサイが自らを支える工夫ではないかと思ったわけだ。

なので来年は地面から80~120センチくらいで剪定してみようかなと思う。

すると茎の硬い部分が増えるので、もうちょっと踏ん張れるのではないかな、と。

分からない、やってみなければ。

何事も「やってみなはれ」なのだ。

時間はかかるけど、それが園芸上達の王道であると思う。

2019年6月18日火曜日

ポキポキ


雨でアジサイ・アナベルがダメージを受けた話。

その後、なんとか立て直した、つもりだった。

しかし、敵は雨ばかりではなかった。

ここ最近、良い風というか、そこそこの風力であった記憶はないだろうか?

枝を支柱に一本づつ結わえたまでは良かったが、それが仇になって株全体のしなやかさ(フレキシビリティ)が損なわれて、枝がポキポキと折れてしまったのだ。

分かりにくいかもしれないが、株全体が柔らかければ、風が吹いても適当にいなしてしまうのだろが、支柱でしなやかさがなくなってしまうとそこでポキッと折れてしまうというわけだ。

結構な数の枝が折れてしまった。

見栄えが悪いので折れた枝は切って花瓶に生けてみた。

ただ花瓶に入りきれないくらいの数だったので、仕方なくゴミ箱へ。

チックショー、なんかやり切れないゾ。

つくづく昨日ご紹介した plant support があればなぁ、と思ってしまった。

たかがアナベルの管理でも色々あるものだ。

ダラーっと倒れたり、ポキポキ折れないためには、どうするか?

そこについては思うところがあるので、また明日書こう。

2019年6月17日月曜日

支え


雨に打たれて頭でっかちのアナベルは無残な姿に・・・

そんな話を書いたが、後日晴れた日に絡んだ枝を解きながら一本づつ起こして、数本目だ立たないように立てた支柱に枝を結んで起こしてみた。

まとめて束ねて結ぶとアジサイの自然な感じが損なわれてしまうので、枝を一本づつ支柱と結んだのだった。

もちろん手間も時間もかかる。

これでざっと一時間くらい。

もっと早くすればできるけど、なるべく丁寧にやりたかったのだ。

この作業をするときに、すぐに頭に浮かんだ欲しいもの、それはイギリスでは普通に売られて手に入る plant support だ。

写真のようなものを土に刺すだけで支柱として機能する。

普通は支柱を2本立てて、そこに紐を張るが、これは設置も除去もワンタッチ。

しかも強度もある。

これを2本組み合わせて使えば株をぐるりと囲んで支えることもできるし、これを一個だけ半身を使うなら、今回の僕のように壁に押さえつけるような使い方ができる。

ホームセンターはもちろん、ネットでも探してみたけど、どういうわけか日本ではこれを見つけることができなかった。

こんなに便利なのに。

日本で支柱などとと検索するとあの金属のポールに緑色のビニールコーティングした味も素っ気もないダサい支柱しかでてこない。

いっぽう英語でplant supports と検索してみると色んなサイズ、形ででてくる。

そう、plant supports はなかなか熱い市場なのだ。

日本にないなら輸入するか、あるいは日本で作って売ったら結構売れるんじゃないかな。

まじめに考えてみようかな。

2019年6月14日金曜日

残念なアナベル



気付いたらほぼ1ヶ月、更新を怠ってしまっていた。

海外出張で不在だったり、イベント仕事やらで、言い訳はあるにはあるけど、それにしてもサボっていた感は否定できない。

1ヶ月あると植物の世界は様変わりで、とくにこの時期は成長が早いので、そのうちブログで書こうと思ったことは、とんでもなく時期はずれになってしまう。

気持ちも新たにリセットして書いていこう。

さて、最近胸を痛めた出来事は先週の大雨で世話をしているアナベルがご覧のように倒れてしまったこと。

頭でっかちで、雨を含むと重みでグワーンと倒れてしまうのだ。

支柱を施したり、株を紐で結んでおくなどの対応が考えられるが、それは事前の話。

いったんこうなってしまったら、雨が止むまで待つしかない。

その後、晴れた日に枝一本一本それぞれ絡み合っているのを解いて目立たないように支柱を施してみたけど、折れてしまった枝も結構あって、なかなかの損害だった。

ちょうど満開になって見ごろのピークを迎えたばかりだったので、とっても残念。

まぁこうやって雨という自然現象にできる工夫をしてやりくりをするのが園芸の醍醐味なんだろうけど。

2019年5月13日月曜日

花がら摘み不要!




花がら摘みについて熱く語ってきたけど、そんな熱さを根本からスルーしてしまうものがある。

これはミリオンベルというサントリーが品種開発したカリブラコア。

このラベルになんて書いてあるか。

「カンタン!初心者向き!暑さや雨に強く、花がら摘みも不要」

なんと花がら摘みは要らないときた。

これまで僕が書いてきたものはなんだったのか。

まぁそんな大袈裟なものでもない。

花がら摘みの目的は「タネにエネルギーが向かわないようにする」「見た目」のふたつだと思うが、花によっては実(タネ)ができないものがある。

不稔といったりもするけど、品種開発をしたものには複製を避けるために不稔性の植物を開発したことも考えられる。

そもそもタネができないのだったら、放っておいていいじゃない。

見た目は?

このミリオンベルの花は小ぶりで、枯れて萎れるとさらに小さくなる。

つまりあまり目立たないので放っておいても大丈夫ということだろう。

なんだか夢のような植物ではないか?

手間の掛からない手軽さが園芸の入り口となって、多くの人が園芸に興味を持てるようになれば良いという思いもあるのだろう。

色んなものが世の中にはある。

2019年5月10日金曜日

国は違っても基本は同じ


これはイギリス。

女性ガーデナーがかがんで一生懸命手を動かしている。

やっているのは、そう、花がら摘み。

ここはある有名庭園で、なかなか広いので全ての花がらを毎日摘むわけにもいかないのだろう。

今日はあそこの花がら摘みをするわよ、というプランに基づいて集中的に作業しているのだろう。

向かって左から右方向へ作業を進めている。

だから左側はきれいだし、右側には茶色に枯れた花がたくさん見える。

剪定バサミでせっせと花がらを摘んで黒いバケツに入れている。

黒いバケツはすでに一杯だ。

これを空けてはまた作業を続ける。

地味な作業だけど、美しい庭園を支えるには不可欠なこと。

何事にも王道はないのだ。

2019年5月9日木曜日

花がら摘みのお手本



ときどき通りかかる表参道のお店。

開店前なのだろうか、そんな時間に複数名の女性がハサミとビニール袋を手に花がら摘みをしているのを見かけたのは一度や二度ではない。

しょっちゅう、こまめに花がら摘みをしているのだ。

これは素晴らしい。

このお店のシステムは良く分からない。

お花係りのようなものがあるのか、はたまた社内の花好きの有志なのだろうか。

あるいは社長の命令で渋々やっているのだろうか?
そうには見えなかったけど。

ともあれこれだけ丹精込めれば結果は自ずと付いてくるというもの。

2枚目の写真をご覧頂きたいが、どうです、ビオラがモリモリでしょ。

なかなかできることではないよ、これは。

これこそが花がら摘みの効果なのだと思う。

花がらを丁寧に摘めば、植物とも向き合えるし、日々のちょっとした変化(異常)にも敏感になれるので、病害虫も被害が小さいうちに手を打つことができる。

単純だけど効果が高い。

やるべし。

2019年5月7日火曜日

まず花がら摘みよりはじめよ

花がら摘み前

花がら摘み後

花がら 達成感
GWだからってわけでもないけど、少々お休みしてしまいました。

今日は「花がら摘み」について。

花壇の花は放置していてもそれはそれで構わないけど、できればより長く、より美しく楽しみたいもの。

そのためには幾つかできることがあるけど、もっとも簡単で基本的なのが花がら摘み。

そもそも植物たちは我々を楽しませるために花を咲かせているのではない。

彼らは雄しべの花粉を雌しべに運んで受粉、受精し、結実させ、次の子孫を残すために花を咲かせている。

なので終わった花を放置すれば実(=タネ)ができる。

植物はタネを作るために、そこにエネルギーを注ぐようになる。

ところが我々は花を楽しみたいのであって、タネを採ることを目的としていない。

であるなら限られたエネルギーはタネではなく、花に向けて欲しい。

ということで見ごろを過ぎて枯れ始めた花は早々に摘んでしまう。

するとエネルギーは次の花を咲かせるほうへと向かうのだ。

よって、花をよりたくさん楽しめるようになる。

そして「美観」の問題もある。

枯れた花は決して美しいものではない。

一番上の写真のように茶色く枯れた花がなんとも汚らしく見えてしまうもの。

2枚目の写真は花がら摘みをした後。

スッキリしたでしょ。

一見寂しく見えるかもしれないけど、ここからしばらくすると新たな花が咲くのだ。

ある程度まとめて花がら摘みするのも悪くないけど、できれば日々の管理のなかで、例えば水遣りをしたりするついでにこまめにやりたいものだ。

作業は単純でつまらないかもしれないけど、雑草取りと一緒で心を無にして没頭できるし、やったことの成果が一目瞭然という達成感もある。

まず花がら摘みよりはじめよ。

2019年4月26日金曜日

寄植え初心者


寄植えをつくったことがありますか?

僕はいちおう「ある」のだけど、世間でいうところの寄植えとは異なり、もっと原始的でシンプルなものだけしか経験がなかった。

つまり用意した鉢のサイズに見合った数の苗を寄せて植えるということで、これはこれで間違ってはいないと思う。

ただ園芸雑誌などで見かける寄植えとは、どこか違う。

植え込む苗の量が異なるのだ。

これまでそういう寄植えを見て「あーあ、あんなに詰め込んじゃって」と思っていた。

鉢に植えたときがスタート時点で、これから植物たちが育っていったらどうなるんだろう?という疑問が拭えなかった。

いや、育たないのかな、スペースがなくて。

なんとなくそれは植物たちが可愛そうに思えた。

もっと伸び伸び育ててあげたい、と。

でも一度自分でもそういう混み混みの寄植えを作ってみようと、先日初めてつくってみた。

7~8号鉢に、ローダンセマム(白)ローダンセマム(ピンク)、ネメシア、オステオスペルマム、ブラキカム、バコパを植え込んだ。

ただ植えるのではなく、まず地際から数センチは意識的に葉をすいて蒸れないようにする。

さらにポットから出した苗の根の余分な土を落として、必要に応じて変形させて鉢の中に全部の苗が納まるようにする。

ポットから出したままのサイズでは絶対に全部の苗は入らない。

で、出来たのが写真のようなもの。

一応、上に伸びるもの、下を這うもの、その真ん中を埋めるものということを考え、色にも配慮してみたつもり。

初の試みだけに、正直なところ出来栄えは60点。

何回か繰り返せば練度も上がると思う。

写真は植えてから20日くらい経ってのもの。

やっぱり植えたてよりも時間が経つと馴染む感じはする。

ただね、やっぱり沢山植えればそれだけコストも上がるし、どうにも窮屈な感じは拭えない。

それはまだ下手だからかな。

2019年4月25日木曜日

イチョウの雄花



春爛漫。

花が止まらない、とういうか次から次へと花が咲き、こっちがついていけないくらい。

ジャスミンが咲き、ヤマブキが咲き、シャガが咲き・・・それはそれで良いのだけど、それらはいわゆる虫媒花といって虫が花粉を媒介する花たち。

虫たちを惹きつけるために派手だし、目立つし、蜜も出すし、香りも放つ。

一方、風に花粉の媒介を頼るのは風媒花。

花粉症の元凶スギやヒノキはその代表格だけど、他にも身近な風媒花がある。

イチョウ、ケヤキといった街路樹たち。

彼らもまさに今花盛り。

写真はイチョウの雄花。

イチョウは雌雄異株ゆえ、雄株には雄花だけ、雌株には雌花だけ咲く。

どうでしょう、葉っぱと同じ色をしている時点でカモフラージュかっていうくらい目立たない。

ニオイもない、小さい、地味。

これが風媒花たる所以。

イチョウの実「ギンナン」はお馴染みだけど、イチョウの花をご存知の方はどのくらいいるだろうか。

今、まさにそれを目の当たりにできるチャンス期なんであります。

是非、ご覧あれ。


2019年4月24日水曜日

最近の心配事


とあるマンションの2階。

ここのベランダにはたくさんの植木鉢、プランターが並べてあって、色とりどりの季節の花が咲いていた。

最近ハタとこのベランダの異変に気付いた。

花がない、緑もない。

いや、緑がないのではなく茶色く枯れているのだ。

ときどきせっせと水遣りをする女性の姿を見かけたことがあった。

狭いベランダにこれだけの植物を育てるとは、よっぽど好きなんだろうなと思っていた。

そんな人が急に飽きてほったらかしにするはずがない。

その女性の身に何かあったに違いない。

健康を害したか、夜逃げをしたのか、なんにせよ身を案じずにはいられない。

それにしても茶色く枯れた植物、とくに地植えではなく100%人間に頼っているプランターの植物が枯れている様子を見るのはなんとも辛いものだ。

2019年4月18日木曜日

終わった苗?


たしかに根はビッシリだけど、枯れたり腐った根はなく、ある意味健全

花壇づくりの苗を選ぶとき「これからの苗」を選ぶか「もう終わりに近い苗」を選ぶか、という問題もあると思う。

誰が考えたって「これからの苗」「これから見ごろを迎える苗」を選んだほうが良いと思うだろう。

でも案外そうばかりでもない気もするんだよなぁ。

元気がまったくなくて、葉のほとんどが黄色くあせて、花芽もほとんどない、のは止めたほうがいい。

でもそこそこ元気があって、葉も立派に広がって、花芽がまだまだあがってくる気配があれば、それはまだ活躍できる苗だと思う。

長く店先に置かれ、小さな仮のプラスチックポットに入れられていると、徒長しヒョロヒョロになってしまっている場合もあるだろうが、そうでないものもある。

一般に節間が詰まってコンパクトな草姿が良い苗といわれているが、あまりこだわらないほうが良い場合もある。

例えば今回選んだローダンセマム。

これは市場からはすでに姿を消し、あるだけ、つまり在庫処分品だと思う。

でも値札を見ると安易な値下げはされずに売られていた。

「もう終わりに近い苗」なんだからちょっと安くなっていれば良いのにと思わないでもなかったが、草全体が健全で、花芽もまだまだ下から上がってきていた。

これは買っても良いなと判断したわけ。

いざ花壇に植えようとポットから取り出したら、案の定、根がグルグルに巻いていた。

いわゆる根詰まりで、あまり良いことではないけど、軽くほぐして植えてやれば問題ない。

見ごろを過ぎた苗であっても「宿根草」であれば、来シーズンに期待して植えるという考え方もある。

今はクリスマスローズなんかは、結構割引して売っているので、ある意味チャンス、お買い得。

夏の間も葉っぱで楽しませてくれるし。

ローダンセマムも宿根草なので、花のあとどうするか。

置いておいて、夏の暑さと冬の寒さを越す体力があるのであれば株はどんどん大きくなっていく。

そうすると新たな苗を植える楽しみは減ってしまうが、苗がどんどん生長する様子を楽しむことができるし、言い換えれば花壇自体を育て成熟させることにもなる。

たかが苗、結構悩ましいんであります。

2019年4月17日水曜日

楽しき花壇づくり


管理している花壇を春~初夏向けに植え替えることにした。

それまで植えていたサクラソウやプリムラジュリアンはもう随分くたびれてしまっていた。

園芸センターに行って物色する。

このプロセスは本当に楽しい。

あれこれと考えて買い物をするのは、服や食料を買うときと似ている気がする。

花壇の苗を入替える場合、「すでにギッチリと植栽プランを描いて必要な苗を買いに行く」「園芸店にあるものを見ながら選んでいく」の二通りがあると思う。

前者は結構難しい。

何時どんな苗が出回るのか、よく理解していないとできないし、それがその店にある保証はない。

どうしてもその苗といってこだわると、なかなか手に入らなかったり、コストアップに繋がってしまったりする。

あるものの中から選ぶほうが現実的ではある。

ただそれは言い換えれば行き当たりばったりということにもなるので、ちゃんと御施主様がいらして事前に内容について確約しなければならないような場合は適していない。

いわゆる「おまかせ」であれば大丈夫。

まずお店全体をくまなく歩き品揃えを確認する。

はやる気持ちを落ち着かせながら、その中から苗を選んでいく。

基準となるのは、もちろん価格の問題はあるけど、色、サイズ(幅・草丈)、風合い(テクスチュア)など。

サイズも購入時のサイズではなく、育っていった場合のサイズをイメージする必要がある。

幾つかの苗をカゴに入れて選びながら、それをお店の床に並べてみたりして様子を確認することもある。

今回選んだのはバーベナ、スカビオサ、イベリス、ローダンセマム、ヘリオトロープ。

もちろんこれがベストとは思わないけど、ある材料で工夫するのが腕の見せ所。

バーベナは成長とともに横方向(幅)にボリュームがでてくる。

スカビオサはひょろっとした花柄が良い感じのテクスチュアだなと。
本当は三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)が欲しかったんだけどなかったので、その代わり。

ピンクのイベリスは珍しいけど、すでに白の定番イベリスが花壇にあるので、良いコントラストかなと。

ローダンセマムは、ちょっと草丈のある植物を入れたかったので。
だってそうじゃなきゃ全体的に平面的になっちゃうでしょ。

ヘリオトロープはなんといってもその色合いかな。
パンチのある濃い紫は花壇の良いアクセントになる。

花壇にはすでにアジサイ・アナベル、ギボウシ、アリッサム、エリゲロン、サルビア・ネモローサ、クリスマスローズなどがあるので、あとはこれらとうまく馴染んで見応えが出ればいいな、という狙い。

これ全部でざっと7000円ちょっと。
安くはないが、高くもない。
まぁまぁかな。

楽しみ、楽しみ。

2019年4月12日金曜日

サルビア咲く



これまで時折お知らせしてきたサルビアレウカンサ。

捨てられそうだった苗を「かわいそう」と救ってきてここに植えたのはもう4~5年位前だろうか。

株は順調に大きくなり、ご覧のようになったが、これまで花が咲いたことがなかった。

一番は植えた場所の日照の問題がある。

あまり日が当たらないのだ。

とくにサルビアの花が期待できる秋頃からは終日ビルの陰となる。

これまでもやっと花芽がついたと思っても、今度は雪に降られて枝が折れたり、寒風にさらされ葉っぱがチリチリになって枯れたりして、どうにも上手くいかなかった。

今回も最初の花が咲いたのは昨年の秋頃だったことは当ブログに書いた。

その後もパーッと全開とはならず、いわば不発状態が長く続いた。

よく見ると全ての枝先に花芽はついていたのだが、それが開かずに3ヶ月くらい経った。

そして最近、春めいて気温が上がってきたことと、季節が進んで一日1~2時間程度ではあるが日に当たるようになった。

するとどうだ。

ご覧のように待ってましたとばかりに花が咲いたではないか。

サルビアレウカンサの花を楽しむにはちょっと変な季節ではあるが、とにかく咲いている事実は事実。

申しあげたように咲かない咲かない、来年こそは、と思いつつ数年が経過したなかで、こうやって咲いた様子を見ると感慨深い。

花芽をつけるために短日処理をしたり、雪の予報で対策を施したりしたことが報われた気分だし、これを通じて本で読むだけでは得られないない貴重な体験(勉強)ができたと思う。

経験に勝る勉強はないと思う出来事でありました。

2019年4月10日水曜日

薄利多売のマリーゴールド




東京では冷たい雨が、地方によっては積雪もあったという肌寒い一日だった。

明日からはまた少しづつ暖かくなるそうで、本格的な園芸シーズンに突入しつつある。

園芸店に行けば色んな花が売っている。

もちろん値の張る苗もあれば、比較的廉価で売られている苗もあって、価格の幅は結構広い。

高いものはえてして品種登録された、いわゆるブランド苗。

たとえば普通のペチュニアは一鉢150円くらだけど、ブランド・ペチュニアである「サフィニア」などは一鉢350円~400円くらいする。

品種登録の有無に関わらず高い苗もあるし、お手ごろな苗もある。

お手ごろな苗としては、ニチニチソウ、パンジー、ビオラなどがあるが、マリーゴールドなんかも結構お手ごろ価格な部類だと思う。

末端価格で150円だとすると、仕入値は?仲買などの仲介が入れば入るほど中間コストが上がる。

150円で売られているマリーゴールドは生産者は30円とか50円くらいで出しているんじゃないのかと想像する。

タネをまいて、数ヶ月手塩に掛けて、毎日水をやって、それだけの手間を掛けて30円とか50円で果たして割りが合うのか?

他人事ながら心配になる。

まさに薄利多売の世界か。

ガラス温室いっぱいにマリーゴールドを育てているのを見て、ふとそんなやるせない気持ちになった。

野菜や果物もそうだけど、花を含めた広い意味での農業はもっともっと報われて然るべきと思う。

じゃないとやりたいという若い世代がいなくなってしまう。

だから付加価値のあるブランド苗なのかなぁ