2019年4月18日木曜日

終わった苗?


たしかに根はビッシリだけど、枯れたり腐った根はなく、ある意味健全

花壇づくりの苗を選ぶとき「これからの苗」を選ぶか「もう終わりに近い苗」を選ぶか、という問題もあると思う。

誰が考えたって「これからの苗」「これから見ごろを迎える苗」を選んだほうが良いと思うだろう。

でも案外そうばかりでもない気もするんだよなぁ。

元気がまったくなくて、葉のほとんどが黄色くあせて、花芽もほとんどない、のは止めたほうがいい。

でもそこそこ元気があって、葉も立派に広がって、花芽がまだまだあがってくる気配があれば、それはまだ活躍できる苗だと思う。

長く店先に置かれ、小さな仮のプラスチックポットに入れられていると、徒長しヒョロヒョロになってしまっている場合もあるだろうが、そうでないものもある。

一般に節間が詰まってコンパクトな草姿が良い苗といわれているが、あまりこだわらないほうが良い場合もある。

例えば今回選んだローダンセマム。

これは市場からはすでに姿を消し、あるだけ、つまり在庫処分品だと思う。

でも値札を見ると安易な値下げはされずに売られていた。

「もう終わりに近い苗」なんだからちょっと安くなっていれば良いのにと思わないでもなかったが、草全体が健全で、花芽もまだまだ下から上がってきていた。

これは買っても良いなと判断したわけ。

いざ花壇に植えようとポットから取り出したら、案の定、根がグルグルに巻いていた。

いわゆる根詰まりで、あまり良いことではないけど、軽くほぐして植えてやれば問題ない。

見ごろを過ぎた苗であっても「宿根草」であれば、来シーズンに期待して植えるという考え方もある。

今はクリスマスローズなんかは、結構割引して売っているので、ある意味チャンス、お買い得。

夏の間も葉っぱで楽しませてくれるし。

ローダンセマムも宿根草なので、花のあとどうするか。

置いておいて、夏の暑さと冬の寒さを越す体力があるのであれば株はどんどん大きくなっていく。

そうすると新たな苗を植える楽しみは減ってしまうが、苗がどんどん生長する様子を楽しむことができるし、言い換えれば花壇自体を育て成熟させることにもなる。

たかが苗、結構悩ましいんであります。

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