今日のこの冷たい雨はどうしたんでしょうか。
昨日は暑かったし。
こう気温の差が激しいとついていくのが大変だ。
さて、新発見の御報告という大それたタイトルをつけてしまったが、リラックスして読んでいただきたい。
ありがちな雑草のひとつとして
タネツケバナ Cardamine scutata というのがある。
一番上の写真がそうなのだが、アブラナ科の特徴である小さい白い花の花びらが4枚ある。
アブラナ科の花は十字花といって花びらが4枚十字架のようになっているのが特徴である。
さらにナタネ油をとる菜の花を思い出していただきたいのだが、実はサヤのようになっていて、そのなかに沢山のタネが詰まっている。
昨日は暑かったし。
こう気温の差が激しいとついていくのが大変だ。
さて、新発見の御報告という大それたタイトルをつけてしまったが、リラックスして読んでいただきたい。
ありがちな雑草のひとつとして
タネツケバナ Cardamine scutata というのがある。
一番上の写真がそうなのだが、アブラナ科の特徴である小さい白い花の花びらが4枚ある。
アブラナ科の花は十字花といって花びらが4枚十字架のようになっているのが特徴である。
さらにナタネ油をとる菜の花を思い出していただきたいのだが、実はサヤのようになっていて、そのなかに沢山のタネが詰まっている。
これもアブラナ科の特徴だ。
白い花のタネツケバナも、黄色い花のナノハナも、紫色の花のムラサキハナナも花びらは4枚だし、実のかたちが全てサヤになっているのが分かると思う。
さてこれからが本題だ。
タンポポは綿毛のようなフワフワの冠毛が風をキャッチしてタネをより遠くまで飛ばそうとしている、と書いた。
タネをできるだけ遠くへやりたいのは植物全てに共通した願望であるが、その方法はまちまちなのだ。
タンポポのように風に頼るもの、ヒッツキムシのように動物にくっついて移動するもの、川・海の流れなど水に頼るものなどなど、色んなバリエーションがある。
なんでも他人任せかというとそうでもなくて、アブラナ科のやつらの多くは自ら遠くへタネをやる工夫をしている。
それはなにかというと 「飛ばす」 であります。
ちょっと意外でしょ。
受粉、受精というプロセスを経て、実の中にタネができる。
実は少しづつ熟していって、飛び立つタイミングを待つ。
タネが 「もういいよ」 というと、実がパチンとはじけてサヤの中にあるタネが遠くへはじけ飛ぶのだ。
サヤはちょうどインゲン豆のようになっていて、熟すと両側の皮が勢い良く剥けて、その勢いでタネがはじける。
この前、タネツケバナを見つけてサヤのところを チョコン と触ったとたん パチン と勢い良く実がはじけてタネが飛び出した。
そのタネのひとつが僕の目に入ってしまった。
あっ、とは思ったけど急いでいたし、そのときはあまり気にならなかったのでその場を離れた。
そのことがあったのは赤坂御用地、青山のあたりだった。
自転車で移動していて、目的地である世田谷に向かっていた。
ペダルを踏んでいるうちに目の中のタネが気になるようになった。
徐々に異物感が増していく。
しかし急いでいたので、気にしないように務めてペダルをこいだ。
目的地の世田谷に待ち合わせ時間ちょっと前に着くことができたので、近くのトイレの手洗いで鏡を見た。
すると目尻のあたりに白くて小さいタネがポツっとひとつあるのが見えたので、指先でちょいちょいとやったら、ポロリととれた。
なんという爽快感。
こんなにちっこいのに煩わせやがって・・・・ と思ったのだが、そのとき 「!!」と気付いた。
青山で僕の目に入り込んだタネは十数キロ離れた世田谷まで、まんまと旅をしたことになる。
風にのる、鳥に運んでもらうなど、いわゆる王道的な方法は皆の知るところだが、人間の目に入って移動するというのは、まだだれも言及したことのない斬新な移動方法であると思うのだ。
そんなわけで 「新発見の御報告」 。
あっ、とは思ったけど急いでいたし、そのときはあまり気にならなかったのでその場を離れた。
そのことがあったのは赤坂御用地、青山のあたりだった。
自転車で移動していて、目的地である世田谷に向かっていた。
ペダルを踏んでいるうちに目の中のタネが気になるようになった。
徐々に異物感が増していく。
しかし急いでいたので、気にしないように務めてペダルをこいだ。
目的地の世田谷に待ち合わせ時間ちょっと前に着くことができたので、近くのトイレの手洗いで鏡を見た。
すると目尻のあたりに白くて小さいタネがポツっとひとつあるのが見えたので、指先でちょいちょいとやったら、ポロリととれた。
なんという爽快感。
こんなにちっこいのに煩わせやがって・・・・ と思ったのだが、そのとき 「!!」と気付いた。
青山で僕の目に入り込んだタネは十数キロ離れた世田谷まで、まんまと旅をしたことになる。
風にのる、鳥に運んでもらうなど、いわゆる王道的な方法は皆の知るところだが、人間の目に入って移動するというのは、まだだれも言及したことのない斬新な移動方法であると思うのだ。
そんなわけで 「新発見の御報告」 。
4 件のコメント:
はじめまして、、パソコン初心者の65歳です。ひょんな事?から花咲ジジイってと思ってブログを見始めてから毎日開いて読ませてもらってます!先日家族とそうめん流しに行ってきました。新緑がとてもキレイな渓谷でもみじの花を見つけました!ヘリコプターみたいな形で可愛くて、見過ごすところですが、これも花咲ブログのお陰です。
匿名さん
嬉しいコメント有難うございます。
これからも身近で楽しい植物の話をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
わが家ではタネツケバナが庭じゅうにはこびっています。ホントに草むしりすればするほど周囲に撒き散らしている感じです。が、本来、雑草も嫌いではなくてタンポポも全部は引っこ抜きません。
目に入ればさぞかし痛かったことでしょうね、お察しします。でもこういう地味な植物を花咲じい様が取り上げてくださって嬉しく思います。
pipiさん
素晴らしいコメントですね、有難うございます。
雑草をすべてなくして、ピカピカのお庭・・・も悪くはないかもしれませんが、それはかなり手間が掛かりますし、自然の力に逆行しているかもしれません。
彼らが何かしらわれわれに害を与えるのであれば、それは考えねばなりませんが、そうでなければある程度の線で「共存」することを考えると、ストレスがスーッとなくなるかもしれませんね。
タネツケバナの花は小さくてカワイイです。
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