実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2011年5月28日土曜日
英国便り 3の2
おはようございます。
今、朝6時半です。
ヨークはさすがに北部に位置するだけあって気温が低めで夜は10度を割っていたりします。
昨晩は外から戻ると部屋がサウナのようでした。
そう、暖房がガンガンに入っていたのです。
あまりの暑さに暖房を切って窓を開けて寝ましたが、当然夜中に寒くなってゴソゴソと窓を閉めてふとんに包まって眠りました。
今日は庭めぐりに向けてすでにシャワーなど浴びて出掛ける準備も整いましたが、肝心の朝食が8時からということでこの前突如として消滅してしまったチェルシーフラワーショウのことを思い出しながらちょっと書いてみようと思います。
今年の英国は冬がかなり寒くて雪も多かったらしいのですが、春になったら突如気温がグングンあがり、そして雨がほとんど降らないというカラカラ状態だったそう。
ガーデナーたちは植物たちへの水遣りで大変そうですが、旅をする人間にとっては晴れが保証されたような気になって好都合だと不謹慎ながら思っておりました。
その日は朝から厚い雲が垂れ込めて、どうしたって遅かれ早かれ降るでしょうって空模様でした。
午前中に打合せが一件あってからチェルシーに向かったので会場に着いたのは13時を回っていました。
チェルシーフラワーショウは8:00~20:00開場しているので13:00に着いたってまだまだ余裕です。
3~4時間でササッと帰ろうと思っておりました。
今回は単なる物見遊山ではなく現在の園芸のトレンドなど広く知る良い機会なので丹念に見てまわる決意で行ったわけです。
駅を降りて会場に向かって歩いているころからパラパラと雨が降ってきました。
でもちょっと雨宿りしているとスグに日が差してきます。
英国独特の変りやすい天気なのだな、とタカをくくっておりました。
開場は押すな押すなの人出で、明治神宮の初詣かと思うほど(大袈裟か)(初詣行ったことないし・・・)。
それでもプログラムを手元に置いて洩れのないよう作戦を立てて各ブースを巡りました。
しばらくは良かったです。晴れていて。
ところがあれよあれよと黒くて厚い雲が近づいてきて、ザーッとバケツをひっくり返したかのように雨が降ってきました。
皆、一目散にパビリオンといって会場の中心にある大きな大きなテントのなかへ避難します。
すると数分でまたすがすがしい日差しがさしてきて皆ゾロゾロと外に出ていきます。
またしばらくすると再び暗雲が近づき・・・・
と、これの繰り返しです。
しかも雨がやってくる頻度とその間隔が徐々に短くなってきて、我々はパビリオンに釘付け状態。
ちょっとやそっとの雨ではめげない自分も、これは無理!!っていうほど。
写真をみてそれが伝わりますでしょうか?
パビリオンの屋根に叩きつけられる雨の音で会話ができないほど。
事態は一向に良くならないように見えて 「もう帰りたい・・・」と心が折れそうになりましたが、このためにはるばる日本からやってきたのだからやり遂げねば!と自分を奮い立たせてどうにかその場に留まりました。
一応、仕事だし、当たり前と言えば当たり前ですが。
そんなスコールのような雨が繰り返された結果、会場には大きな水溜りができてしまって、一部のショウガーデンには近寄れないほど。
天気の不安定な英国を見越して足元はこのブログの右下にあるバナーのビーンブーツでしたので、これはナイスな判断でした。
皆、それでもイギリスの初夏の一大イベントをなんとか楽しもうという心意気が伝わってきました。
雨合羽を着たまま、晴れ間を狙ってシャンペングラスなど傾けているのは、もはややせ我慢の域か、と。
やり残しがないように、と思って雨を避けながらウロウロしていたらば、なんと時計は20時を回っていました。
まさか、最後までいることになろうとは。
なんとなく湿ったティーシャツが冷たくてイヤな感じで、疲れもありましたが、向かったのはもちろんパブ。
やり遂げたぞってことでビールが美味しかったなぁ。
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