2010年11月9日火曜日

グリーンバンク・システム
    

にしては、まずまず立派なケヤキを見掛けた。
   
幹が太くて、ドーンとした様子は官能的ですらある。
    

写真で見ると、それほどでもないかもしれないけど、ナマで見るとなかなかであると思う。
大きな枝をはらった跡の古傷は徐々に新たな樹皮を形成しようとしている。
生命力がみなぎっている。
何かご利益がありそうな雰囲気がムンムンである。
   
残念なことはケヤキ本来の樹形ではなく、敷地に収まるように、公道にはみ出ないように、電線に触れないように、剪定されてしまっていることである。
それはそれとして、この大きさ、素晴らしいと思う。
   
このケヤキをよく見てみると説明板がついていた。
   
グリーンバンク・システム といって、
もともとこの敷地内に植えられていた樹木を保存・移植により残している のだそうだ。
   
ナルホド
   
新しい大きなマンションが建てられるたびに、どんどんと伐採されてしまう樹木たちを見て胸を痛めている人も多いと思うが、このシステムによれば、そういった悲劇も軽減されるということらしい。
   
このグリーンバンク・システムを推進しているUR都市機構によれば、まずは現況を調査してどんな樹木があるかをデーターベース化して、保存・移植・リサイクルによって環境負荷の低減を図るのだという。
   
なかなか良いアイディアであるとは思う。
   
ただ、本当に保存したい大木は移植するのはなかなか難しいと思われる。
  
スクラップ&ビルド式に命ある樹木を粗末にすることなく、なんとか活用する道を探るグリーンバンク・システムの益々の普及を願う。
  
   

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