実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2020年5月31日日曜日
反逆のアジサイ
植物の葉の付き方には「対生」「互生」「輪生」などがある。
対生は茎の同じ箇所から対になって葉が出ること、互生は茎の異なるところから互い違いに葉が出ること、輪生は茎の同じ箇所から茎を取り巻くように複数枚の葉が出ることをいう。
対生の植物は必ず葉が対になって出ているし、他の互生、輪生も然り、のはず。
それが植物を同定したり、分類するときのベースになっている。
例えばカエデに似た葉を持ったモミジバフウは互生なので、対生であるカエデとの区別がつきやすい。
身近なところではアジサイ。
アジサイは対生の性質を持っている。
これまで見かけたアジサイは律儀なまでに対生だった。
ところがこの前見つけたアジサイは、よくよく見てみると葉が対生になっていなかった。
対生の相方が欠損しているわけでもなく、葉の付き方が微妙にずれていたのである。
まぁ生き物だから、時として変異が現出することはあると思うが、申し上げたように僕の認識ではアジサイは律儀なまでに対生を守っていたように思うので、このアジサイを見たときはちょっと衝撃だった。
あと疑われるのは、それはアジサイではないのではないかということ。
イエイエ、いくら耄碌(もーろく)していてもアジサイくらいはちゃんと分別できますよ。
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