実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2020年5月10日日曜日
結びのテクニック
これも散歩で見つけた。
街路樹の根本の小さな植え枡になにやら葉っぱがあったが様子がちょっと変。
何が変かというと葉っぱが誰かによって結ばれていたのだ。
実はこれはわりと昔からある園芸テクニック。
スイセンなどでよく行われている。
早春に花が咲く。
花が終わると緑色の細長い葉っぱはたいして面白くもないし、次第に色あせて見苦しくなる。
当初はスッと立っていた葉っぱも次第にグターっと広がってしまう。
グターっと広がらないように結んであるんだと思う。
何で切ってしまわないのか?
花は確かに終わったが、葉っぱはしきりに光合成して栄養分を地中にある球根に送っている。
来年また花を咲かすためには栄養が必要なのだ。
そんな作業を葉っぱはやらなくてはならない。
花が終わったからといってサッサと葉を切ってしまうと来年花つきが悪くなったり、咲かなくなったりする。
でも、見た目だらしなくはしたくない、と言う場合にこのように葉を縛ってしまうのだと思う。
然る時期、すなわち葉っぱが黄色く枯れてきたら役割を終えたと見なして切るのだろう。
でもねぇ、こうやって縛ってしまったら葉っぱの表面で太陽光を浴びて光合成する効率が結構下がると思うのだけど。
ベストな選択肢とは言えないが、切るよりは良いということかな。
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