実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2020年5月4日月曜日
もっとキョロキョロしよう
散歩をする。
地面に落ちているモジャモジャ。
ハハーン、これはイチョウの雄花だな、というのは早合点。
昨日の花咲ブログにも書いてあったし。
いや、いや、これはコナラの雄花。
いわゆるドングリのなる木の雄花は総じてこんな感じ。
因みにドングリとはブナ科の樹木になる実のことをいう。
雄花といっても、可愛い感じもしなければ、色も地味で、香りもせず、蜜もださない。
これは風媒花といって、花粉を雄しべから雌しべに渡すのに虫ではなく風に頼っているから。
なのでチューリップのような、誰が見ても「花」というのとはだいぶイメージが異なる。
イチョウもコナラも風媒花ということ。
風媒花は他にもたくさんある。
代表的なのはスギ、ヒノキ。
花粉症で辛い人たちにはにっくき敵ではあるけど、風に乗って花粉が漂うのでそういうことになる。
他にもハンノキ、シデなど風媒花はたくさんある。
受粉という役割を終えると、こうやって地面に落ちてくる様子は、どこか切ない。
蜘蛛も交尾を終えたオスをメスが食べてしまったり、他の動物も交尾を終えた後に息絶えてしまったり。
世の摂理としてオスは役割を終えたら潔くその命を終えるということを散歩しながら学ぶここともできるなぁ。
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