2012年9月21日金曜日

痒い話


昨日は植木屋仕事をしていた、というのはブログに書いたとおり。

暑さの中で少々しんどいながらも、こういう身体を動かす仕事は大好きだし、尊敬してやまない植木屋の親方と一緒に仕事をすることが楽しく、そして勉強にもなる。

それはそれで良かったのだが、実はちょっとした落とし穴があった。

その庭にはヒメシャラの木が数本植えてあって、その全てがチャドクガに食害されていたのだった。

サラリーマンを辞めてこの道を選んで10年以上経つが、このチャドクガだけはダメだ。

いつかチャドクガの抗体ができて、筋金入りの強靭な植木屋になれるのでは、なんて思っていたが、そんなことは絶対に起きないと思う。

チャドクガはツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物につく。

なので庭仕事をするときには、まずそういったものがないか、あったらばチャドクガはいるか、といったことを事前にチェックして作業に取り掛かる。

親方はその抗体をもっているらしく、「ここはやらなくて良いから・・・」 と気遣ってくれるが、それでも幾らかの影響が身体に出る。

チャドクガの幼虫は、生きている毛虫の状態は言うまでもなく、脱皮した皮に触れただけでもかぶれるし、毛虫の細かい毛が空気中に浮遊しているだけでもかぶれることがある。

今日の写真は、わざとブレたものを選んだ。
毛虫そのものドンズバではちょっと背筋も寒くなろう、という配慮であります。

昨日はもちろん長袖、長ズボンで作業していたし、チャドクガに侵されたヒメシャラからは距離を保っていたはずである。

一日を終えたころは、ちょっと手首のあたりが痒いかなぁ、くらいだった。

一夜明けて、今朝自分の身体を見て驚いた。

手首、首筋、腹、腋、背中、腿など真っ赤にかぶれていたのだった。

そして気がふれそうなくらいに痒い。

触ったり、掻いたりすると余計痒くなるので、なるべく触れないようにするものの、それも辛い。

頭のなかは「痒い、痒い、痒い・・・・」と渦巻いて、仕事にも集中できない。

蚊もやっかいだけど一過性でわりとすぐに落ち着くが、チャドクは数日間はあとをひく。

親方のところにいる、若い職人さんはまったく平気なんだそうで羨ましいというか、カッコ良いなぁ、なんて思ってしまう。

体質の問題もあるんだろうけど、職業柄なるべくならチャドクガOKの体質に生まれたかった。

これからは秋の花粉の季節を迎える。

皆様どうぞご自愛ください。
 ポリポリ・・・・

2 件のコメント:

tomaco さんのコメント...

いつも楽しく読ませていただいてます。
奇遇にも、私も丁度、昨日チャドクガと格闘しておりました!!!
本当に恐ろしい・・・息を止めながら作業しました。意味があるかどうがはわからないですが、フワフワしている毛も毒だと聞いたので。
ほんとうに、見るだけでもかゆくなります。

どうぞ、気をつけて。

花咲ジジイ さんのコメント...

tomacoさん

コメント有難うございます。

そうですか、tomacoさんもチャドクと戦っていたのですか。

息を止めるくらいでは、残念ながら奴らの毒には勝てないかもしれません。

着ている洋服の上からもやられるくらいですから、その地味ながら強力な毒ぶりには驚かかされるばかりです。

さらに驚くのは、卵や繭にも毒針があって刺されるというのですから、かなりのモンスターです。

焼き払うくらいの対応をしないとダメかもしれませんね。