この前でかけたハンプトンコートパレス・フラワーショウでは雨に祟られたものの、僕の足元を快適に守ってくれていたのは L.L.Bean のビーンブーツでありました。
この靴とはとても長い付き合いで、もうかれこれ25年くらいになると思う。
25年買い換えながら、というわけではなく、同じ靴を25年履き続けているのだ。
これってなかなかスゴイのではないのだろうか。
かなりの年季の入り方で、アッパーの皮部分はとても良いカンジの風合いに仕上がっている。
20年以上履けば、そりゃ踵なぞもかなり磨り減ってきていたのだが、ソール交換ということができるということを2年ほど前に知って試してみた。
金額はそこそこするものの、ここまで愛着のある靴をまだ使い続けることができるということで試してみたのだった。
このソール交換作業は日本国内では行っておらず、L.L.Bean のカスタマーセンターを通じてアメリカのメイン州にある工場に送られるのだ。
よって修理には2~3ヶ月掛かる。
2年前に作業を終えて戻ってきたビーンブーツはピカピカの新品のようになっていて、いたく感激したものだ。
その後、以前にも増して履く頻度が増えたこともあってか、今回はたった2年でアッパーとソールの縫いつけ部分がほつれてきてしまうという事態に至り、ソールはまだまだ使えそうだったが泣く泣く再度ソール交換をする運びとなった。
また遥々アメリカ・メイン州まで旅をするのだな、この靴は。
修理後にしばらく履いて、また不調を来たすようであれば、もうそれは天寿を全うしたものとして諦めようかと思っている。
庭仕事、とくに雨天時の庭仕事をするときに何を履くか。
子供たちと自然観察をするときに公園を何で歩くか。
こういうときに僕は迷わずこのブーツを使ってきた。
ハンターのブーツも持っているけど、どうも日本の気候には合っていないと思うのだ。
すねまで全てがゴムで覆われてしまっていては蒸れてしまって仕方がない。
ハンターのブーツが快適に使えるのは一年のうちの僅か数ヶ月の限られた期間でしかないと思う。
どこの場所とは言わないけど、時折ガーデナーの方が真夏にハンターやエーグルなどのゴム長靴(オシャレに言えばウェリーね)を履いて作業しているのを見かけることがあるけど、これは見るからに暑い。
その点、ビーンブーツはくるぶしよりもちょっと上までを、ゴムでなく皮で覆い、かつ一番防水が求められるソール部分はゴムであるという理想のハイブリッド設計となっている。
ひもを締めたり、緩めたりして、通気の具合も調整できる。
まさに理想にして最強の庭仕事用、もしくは森林散歩用の靴と言えよう。
さらに見た目も、「ああ、ビーンブーツね」とユニークかつ個性的である。
ちょっとした主張がある。
たかだかブーツにずいぶん熱く語ってしまったが、25年使い込んだブーツがアメリカに向けて2回目の旅に出るよ、というお話でありました。
4 件のコメント:
使い込まれた革の風合いが何とも言えません。
自分の道具に少しずつ手を入れながら大事に使っていくのは、庭造りにもつながるものがあるのでしょうね。
匿名さん
コメント有難うございます。
良いモノと長く付き合うというのは良い意味での贅沢だと思いますよね。
精神的な贅沢ってやつかもしれません。
前回ブーツの写真を拝見して、すごく素敵だったのでとても興味がありました。
こんなに素敵なブーツを25年間もよく、綺麗に履いていらっしゃいましたね。
プロのこだわりの一品と言った印象です。
ちょっとの間寂しくなりますが、また元気になって戻って来てくれるのが楽しみですね。
茜景さん
コメント有難うございます。
綺麗に履いていたか・・・はちょっと疑問ですけど、履けば履くほど愛着が増していったことは事実。
また元気に戻ってきたらばご報告します。
ちょっと「花咲ブログ」の本筋からズレてしまっているような気がしなくもありませんが、まぁよしとしましょう。
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