実は街は植物で溢れている。彼らは色、カタチ、ニオイなどで「ここにいるよぉ」と静かなるメッセージを出している。そこには時として胸を打つドラマがあったりもする。そんなやもすると見過ごしてしまいそうな愛すべき彼らにあまり肩肘張らずにゆる~いカンジでスポットライトを当てる。日々の「あれ何だろう?」という好奇心に素直に向き合うブログ。
2011年11月29日火曜日
オリヅルラン
観葉植物好きならずともオリヅルラン Chlorophytum comosum は知っているだろう。
室内でも屋外でも、乾燥していても湿っていても、元気に育つ優れものである。
斑が入っているので、明るい印象も受けるし。
育てるのが簡単というのが良い。
放っておいてもまずまず大丈夫だ。
オリヅルランのユニークなところは花を咲かせるためにランナーという細長い茎を出すのだが、そのランナーの先に子株を付けることだ。
この子株をそのまま土に挿せば、新たなオリヅルランが増えるということになる。
この前とある花壇の手入れをしていて、こんもりと茂ったオリヅルランを剪定した。
そのときにゴミとして処分されそうになっていた子株を拾って写真を撮った。
子株を良く見ればすでに小さな根がついているのが分かる。
これは親株に付いていたときにはまだ中空にあったのでこの通りだが、これが地面に着くとたちまち根を伸ばしてその場に定着する。
地面に伸びる根は白い半透明なカンジの根で、みずみずしく太っている。
いかにも栄養分を溜め込んでいますよ、ってカンジがする。
ここまで育っているのに捨ててしまうのは忍びないが、全部を救っていたのではたちゆかなくなってしまうので心を鬼にして「ゴメンなさい」してしまう。
町の花屋さんでオリヅルランが一体幾らで売られているかなんてことも考えるとなおさらもったいない気がするがいたしかたあるまい。
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2 件のコメント:
この「ごめんなさい」の気持ち、
植物を育てている人ならどなたでも
「わかる!」と 手を打っておられるのでは〜?
増え過ぎた植物を ゴミ袋に入れる時
非常に 後ろめたさを覚えています。
仕方ないですが・・・
コロコロさん
有難うございます。
そうですよね。
植木屋仕事なんかをしていると、「もったいない」の連続だったりします。
宝の山を目の前にして、手も足も出ないという・・・。
でも彼らを粗末にしない敬いの気持ちを持つだけでも違う気がしますよね。
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