イチョウの実のクサイ話をした。
今日はヘクソカズラ Paederia scandens の実の話をしよう。
そもそもなんでヘクソカズラなんて名前がついているかといえば「屁や、糞のようにクサイから」と言われているが、全然そんなことはないと思う。
確かに独特なニオイはするが、決して屁や糞のようなニオイはしないと断言できる。
そんなこと言ったら、ギンナンの例の種皮のほうが、よっぽどそれに近い。
で、ヘクソカズラの話をするのは別にニオイフェチだってことではない。
ヘクソカズラはその名にそぐわずなかなかカワイイ花をつける。
そして独特なニオイが有名なのだが、じゃぁどんな実がなるのかを知っている人は案外少ないのではないだろうか。
ヘクソカズラの実は今まさになっている。
ご覧のようにまだ緑色をしている。
一粒手にとってみた。
まずニオイをチェックしたが特に何かが臭うわけではなかった。
次に皮をむいてみた。
すんなりと茶色い薄皮がむけて中から緑色のものが出てきた。
何やらグリーンピースのようだ。
その緑色のものは3つに割れた。
3つのものが薄皮でひとつに束ねられていたようなイメージである。
これがタネなのだろうか?
それとも、この中にタネが入っているのだろうか?
そこでその緑色のものを手のひらにのせて指先でつぶしてみた。
全体に柔らかくジューシーで、手のひらと指先が茶色になった。
中からは白いタネらしきものが出てきたが、指先でそれもつぶしてしまったのだろうか、それとももともとそんな感じのものだったのだろうか?
とにかくタネだ!と断言できるようなシロモノは見つからなかった。
おそらく成熟課程にあるので、もうちょっと季節が進んでこのジューシーな実が乾いたころに何かの発見があるのではないかと思う。
茶色くなった手のにおいを嗅いでみた。
ヘクソカズラのにおいがするのだろうか?
意外なことに特にヘクソカズラのにおいはしなかった。
青臭いにおいというか、青汁のようなにおいがした。
問題はこの茶色い汁。
家に帰って手を洗ったがあまり落ちない。
お風呂にはいったときにブラシでゴシゴシやったらば手のひらの汚れは落ちたけど、指先は茶色いままだった。
特に毒性があるとは思わないが、しばらく茶色い右手人指し指でありました。
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