公園で花壇を見た。
秋の七草のひとつでもあるナデシコを几帳面に整列させている花壇だった。
花壇の植栽をするについては、大きく分けて2通りのやり方があると思う。
ひとつは、今日の写真のように、ぴしっーっと整列させて株と株の間隔も均等であるという方式。
これをいうなら formal bedding といって、その名の通りフォーマルな植栽の仕方である。
これを行うためには、水糸を引いたりしてまっすぐ植えるようにして、さらに株と株の間隔を均等にするためにバカ棒というような棒を基準にして植えていく手法がとられる。
一方で、こんなにキッチリとしたのは面白みがない、というむきもある。
そういうのをいうなら、informal もしくは casual bedding とでも言えばいいだろうか。
直線的に並ぶことを嫌い、間隔や場所はマチマチというランダムな植え方である。
どちらが好きか、あるいはその花壇の目的などによっても、いずれかのスタイルをとることになる。
下の写真は英国のキューガーデンでの花壇づくりの様子。
大きな円状の花壇に適当にバラけるようにポット(鉢)をおいていって、様子を見る。
どこか特に濃いところ、あるいは薄いところがないかをチェックして、あとはひたすら植える。
ひとしきり植え終わった後で、今度は春の花を期待して球根を植える。
このときのやり方が面白い。
ここではランダムな植栽効果を出したいので、ムンズと球根を持てるだけ持って、それを花壇の上に緩やかな放物線を描くように放るのだ。
バラバラバラっと球根が地面に落ちたその場所にそのまま植える。
これによって、人間の意図というものはかなり薄まって、偶然の醸し出す植栽間隔というものが生まれるのだ。
そう例えるなら、お相撲さんが塩を土俵にまくようなイメージで球根を花壇にまくのだ。
そうやって出来た花壇なんだな、と思って見ると興味が一層増すに違いない。
①それまで植えてあったものを取り除き、施肥などしてならす |
②花壇に鉢苗を持ってきて並べていく |
③並べ終えて、いざ植えていく |
④ひたすら植える。 腰が痛くなるが頑張るしかない。 |
⑤花苗を植えたらば今度は球根を植えていく・・・ |
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