公園を歩いていてクスノキを見掛けた。
なんてこのとのないフツーのクスノキだと思ったけど、その足元をみてオッと思った。
写真をジックリ見ていただきたい。
このクスノキは何も岩の上に生長しているのではない。
どういうわけか知らないけれど、足元だけ異様に太くなっているのだ。
水色の線の上の黄色の矢印部分と、線の下のオレンジの矢印部分と明らかに質が違うのが分かる。
実はこういう様子の木というのはときどき見掛ける。
どうしてか、というと、それは 「接木」 という方法で増やされたものは、台木といってベースになる下の部分と、接がれた上の部分が異なるからで、その気になって見ているとそういう木が結構あるのだ。
僕はこの不思議な姿をしたクスノキを見て
「接木で増えたのだな、おぬし」
と直感的に判断した。
ちょっと気になったので近寄って見てみると確かに黄色矢印の部分の幹肌はどう見ても間違いなくクスノキだった。
じゃぁ、この太って黒い台木の部分はクスノキではない別のなにかなのだな。
見ての通り色も違うし、幹肌の様子が全く違う。
この台木の部分から幾つかの若い芽が出ていて葉っぱが付いていた。
理屈でいけば、ここから生える芽というのは、台木の性質を持ったものではないか、と。
そこにこの台木が何の木なのかのヒントがあると思って観察してみたのだけど、良く分からない。
しばらく見ていると 三行脈 といって、クスノキ独特の特徴を見つけた。
三行脈というのは、葉にある葉脈が大きく3つに分かれているというものでクスノキの特徴なのだ。
そこで最後の手段とばかりに一枚だけ葉っぱをとってニオイを嗅いでみた。
するとクスノキ独特の、いわゆる樟脳の香りがした。
・・・・ということはこれは接木ではなくて、単に足元が腫れている一本のクスノキってことか?
となると、なんでこんなに腫れちゃったんだろう?
腫れただけでなくて、幹肌の様子が違うのは何でなんだろう?
そんな疑問が沸いてくる。
答えは分からないのだけど、想像するにこれはこのクスノキを襲ったなにかの病気なんだと思う。
それでこんなに腫れてしまって、幹の様子も変わってしまったんだというのが僕の推理であります。
真相は闇の中だ。
アナタはどう思いますか?
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