この前とあるガーデンセンターへ行ったときのこと。
苗を売っている場所を見ていたら面白いものを見つけた。
ペアフルーツ 1本で2種類の実がなります! だから省スペースで楽しさ2倍!!
とあった。
どうやらひとつの台木に2種類の穂木を接いでいるものらしい。
接木を行ったテープもまだ付いている。
ラベルのイラストではブドウ、モモ、ミカン、メロン、カキ、イチジクらしきものが描かれているが、ミカンとブドウが同じ木になることはない。
同じ科であることが最低条件であって、それでもいろいろと難しさはあると思う。
これを生産している農園のHPを覗いてみたところ組合せとしては
サクランボ黒 & サクランボ黄色 (バラ科)
スモモ & モモ (バラ科)
西洋プルーン & モモ (バラ科)
ウメ & スモモ (バラ科)
リンゴ富士 & リンゴ王林 (バラ科)
といったところで、奇しくもすべてバラ科の組合せであった。
余談だがトマトをポテト(ジャガイモ)の茎に接いだポマトなんてのも聞いたことがある。
トマトもジャガイモもナス科の植物だ。
さらにペアフルーツのラベルをひっくり返してみると・・・
*2つの品種を接木したフルーツ苗です
*1本で2つの味が楽しめる2倍お得な商品です
*2本植えるスペースがいらないので、ベランダ、プランターでもOKです
*ペアフルーツだから春先の花の咲分けも楽しめます
*誰も持っていないから注目の的です!
*永遠の愛を誓ってペアフルーツを結婚記念樹に
などと書いてあった。
前半の生産性、生産効率に関する部分は、確かにそうとも言えなくもないが、実際はそんなに簡単ではないのではないかと思う。種類が異なれば肥料や剪定など管理方法も異なる気がするし。
片方が生育旺盛で片方をいじめてしまうとか。
後半は純粋にオモシロイ。
誰も持っていないから注目の的、永遠の愛を誓って結婚記念樹に・・・・
生産者の方の知恵と工夫が見てとれる。
何年かして、バレンタインデーにチョコレートというノリで結婚記念日にペアフルーツを植樹するなんてことが全国的に定着していないと誰が断言できようか?
言ったもん、仕掛けたもん勝ちなのだと思う、たぶん。
3 件のコメント:
これ、いいですねー。自分の時も提案してみよう。
四国で柑橘類を8種類くらい接木してるって言うのテレビで見たことありますねww
うちもムクゲを色んな色で咲かせたくて接木を買ったり、その後ついで見ましたが、美味く行きませんな..難しいですよねw
8種類の接木ってすごいですね。
まさに万能ってカンジですね。
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