昨日は花屋さんの店頭に日本全国から切花が集まっていた、というような話を書いた。
東京にいったい何軒の花屋さんがあるかは知らないがかなりの数になるものだと思う。
一方、東京で花の生産がどのくらい行われているかというと、全国的にみてもかなり下位にランクされるのではないかと思う。
「~思う」の連発で恐縮だが正確な統計を見たわけではなく、あくまでも印象として書いているので、無責任な発言をご容赦いただきたい。
間違っていたらばゴメンなさい。
でも東京23区内でも積極的に花の生産を行っている場所を知っている。
それは江戸川区鹿骨界隈である。
花の仕入れのために行ったことがあるので、「へー、東京でもこんなところがあるんだ」と驚いたことを覚えている。
街歩きの番組が沢山あるように、散歩が趣味の方も多いと思う。
ちょっと変わった先としてこの鹿骨あたりを攻めてみるのも一考かと思う。
昨日の新聞に
「ポインセチアの出荷間近」
という見出しで、鹿骨農家がクリスマスシーズンを控え、ポインセチアの出荷準備に追われているというような記事があった。
その中で興味深かったのが
「江戸川産のポインセチアは大消費地との温度差が小さいので長持ちをするという理由から、高い評価を得ているという」
という一文。
昨日書いたように、花の多くは全国で生産され大消費地に集まってくる。
天気予報を見ていれば分かるが、あまり広いとは思えない日本でも地域によって温度は随分違うものだ。
その差に植物たちは敏感に反応しているというわけだ。
昨日書いた切花は短いライフサイクルを予め想定しているのでその辺の影響は少ないだろうが、ポインセチアなどの鉢花は「育てる」ということを前提としているので、気温の変化は大きな問題となるのだろう。
その点、地産地消ではないけれど都内で生産され都内で消費される鉢花はそいうった気温の差は関係がないというメリットがあるという記事。
お値段はどうなんだろうか?
輸送コストは低そうだが、地代が高い分コスト高になったりはしないのだろうか?
いろいろとひとつひとつ突き詰めていくと面白い問題である。
2 件のコメント:
今日のお話を読んで
RHSjの講習会でお聞きした
「微気候(マイクロクライメット)」という言葉を
久しぶりに思い出しました。
「一般家庭の庭でも 建物の位置、塀のそばや軒下、
木陰などでは 気候は微妙に違っているんですよ、
植物は それを感じるんですよ〜」
のお話に
「植物とは なんと敏感な!」と
感動した事を 覚えています。
(間違っていたら 訂正お願い致します。)
匿名さん コメント有難うございます。
「Microclimate」のことですね。
仰るとおりで、僕も最近とある場所に2つの花壇を設置したのですが、育ちが全然違うということがありました。
育ちが良い方は、ホンの若干日当たりが良いかなって程度で、ふたつの花壇にそれほど大差はないと思っていたのですが、花の元気さが全く違います。
それぞれの花壇は150センチくらいしか離れていないんですよ。
改めて日当たりって大切なんだなぁと感じた次第。
同様に壁の近く、吹きさらしの場所、方位、などなど細かな要素で「気候」が微妙に違うというのも事実だと思います。
またときどきコメント下さいね。
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