都内某所。
午前7時をまわったところ。
花屋さんっぽくないけど、恐らく花屋さんなんだと思う。
大きい段ボール箱がズラーっと並べられていた。
箱にはトルコギキョウなどと書いてあるので、中には切花が入っているものと思われる。
あっ、因みにトルコキキョウではなくげトルコギキョウとキに濁点がついているのがどうも正式らしい。
学名は Eustoma であり、リンドウ科に属する。
一方、秋の七草でもあるキキョウ Platycodon はキキョウ科に属するので、トルコギキョウとキキョウは別物であるといえる。
さらにややこしいのは、トルコギキョウといいながらも原産はアメリカであり、トルコとはなんら接点がない。
なんとややこしい。
さて治安の比較的ヨロシイ国日本ではあるが、仕入れてきたばかりの花たちが誰もいない店の軒先に放置されている。
良いんでしょうか?
大丈夫でしょうか?
箱のバリケードの奥を覗くとバラの切花が桶に入っていた。
性善説に基づいた正直村的な光景であった。
軽トラなんか乗り付けて、わっせわっせと積み込んで走り去っても誰も何も咎めなさそうだ。
平和だなぁ、なんてことを思いながら、箱に目をやると
トルコギキョウ JA熊本 (熊本)
こまちのトルコギキョウ (こまち=秋田)
クラシックマム JA愛知 (愛知)
しみずの花 (静岡)
カーネーション JA信州諏訪 (長野)
などなど全国各地で切花が生産されていることが分かったりして勉強になる。
菊といえば電照菊が頭に浮かぶが、電照菊の一大産地が愛知県の渥美半島あたりだと聞いたことがあったので、クラッシックマムがJA愛知の箱に入っていたのはとても頷けた。
さらに海外からの花もあった。
Hydrangea と書いてあるのでアジサイの類だと思うが、これはオランダからだ。
オランダは世界最大の花マーケットがあって、ここからスキポール空港に運ばれて日本まで飛んでくるわけだ。
日本各地から、そして世界から。
花屋さんにならぶ花たちは色んなところからやってくると思って見てみると面白いと思う。
朝7時過ぎの花屋さん前で色んなことを考えた。
2 件のコメント:
こんにちは!お花の話ですが、花の消費率一位は鹿児島県ではないか?と思います。と申しますのも3日にあけず、競って墓参りに行かれるんです!お花代もバカにできませんが、東京に比べるととても安いです.因みに夏はこぞって造花になるんです。合理的なんですね、、
匿名さん コメント有難うございます。
「~日本一」というのを調べてみるというのはかなり面白いテーマですね。
鹿児島、是非この目で確かめたいです。
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