2011年7月20日水曜日

生 還


台風6号。

テレビで近づいてきているのは知っていた。

でもなんとなく当事者意識が希薄であったのだ。

所用があって長野県の諏訪方面に出掛けていた。
1泊して19日の夕方には東京に戻っているはずだった。

談合坂SAで休憩して一路東京を目指したのだが、すぐに渋滞につかまった。
工事、もしくは事故渋滞だとタカを括っていたのだが、渋滞は激しくなり上野原IC近くで
「通行止め 降りろ」 という電光掲示板の指示に従って中央高速を降りた。

そこからが大変だった。

甲州街道(国道20号)を行けば東京に戻れるはずだった。

ところが数キロ行って相模湖の脇でびくとも動かなくなってしまった。

雨足は強まり前が見えないほど。

マンホールから水がドボドボッと吹き出している。

・・・・細かく書いても仕方ないので詳細は割愛するが、結局どうしようもなく車中で一夜を過ごし、今朝どうにか動き出した甲州街道をノロノロと運転してどうにかこうにか家に戻った。

すでに昼過ぎだった・・・。

信じられないと思ったのは、どこにも行き場がなくなり往生してしまったこと。
外国でもあるまいに、なんらかの迂回路があってなんとか帰れるものと思っていたのだが、中央高速ダメ、甲州街道ダメ、道志方面ダメ・・・・ とにかくどの道を行ってもその場から抜け出すことが出来なかったのだ。

あたりは漆黒の闇だし、物凄い勢いで雨が叩きつけるし、風も強い。

20日は仕事もあるので車を諦めて電車で帰ろうかとも思ったけど、中央線も運休。

万策尽きたというわけだ。

ハンドルを握って8時間ほど経っていたので、疲労もかなりのものだった。

そして今日、八王子あたりから東京っぽくなってきたと思ったら晴れ間がのぞいているし、混乱の様子もあまりない。
都内はまったく普通だった。

いったいアレはなんだったんだろうか、とにわかに信じ難い。
でもニュースを見れば台風は関東地方にも接近中のようで、まだ予断を許さないのだとか。

諏訪では都内ではなかなか見れない高原ならではの木々が見れて心躍った。
とくにシラカバとカラマツ。

花咲ジジイはこのふたつの木が大好きなのだ。

シラカバの美しい樹皮、しなやかに垂れ下がる枝と美しい葉。
カラマツの柔らかな枝、素晴らしい紅葉、
カワイイ松ぼっくり。

そんなことも吹っ飛んでしまうようなハプニングだったなぁ。

明日もまだ台風には警戒しないといけないと思うので、皆様どうぞ気をつけてくださいね。








3 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

中央は抜けられないんですよね..丹波山とおった時は遭難するかと思ったしww
相模湖からなら厚木に出たほうが早かったかもですな..お疲れ様でした

hona さんのコメント...

それは大変でしたね。無事生還されてよかったです。
ところで。記事ごとにあるバナーをクリックしても反応がありません。何か不具合があるのではないでしょうか。
左わきに常にでているブログランキングのものをクリックすると反映されますが。

花咲ジジイ さんのコメント...

ぴーさん

そうなんです。北方面は細い山道で大雨、通行止め表示で諦めました。
南方面、厚木や御殿場なども考えましたが、いずれも20号に戻るか、道志みちも通行止めといった具合でお手上げでした。
渋滞に並びながら運転席でグッスリ眠っている人も多かったです。
スキー流行りし頃の月夜野あたりの渋滞を思い出しました。

honaさん。
バナーが反応しないとは気付きませんでした。
教えていただき有難うございます。
早速対応策を考えます。