
場所はイギリス。
避暑ってわけでもないけど、ちょっと気分を変えてみよう。
白い建物があるでしょ。
その煙突の下あたり、白い壁に沿うように何かの木があるのが分かるだろうか?
高さはちょうど白い建物の屋根までの高さだ。
さて、これは何の木でしょう?
ちょっと小さくて分かりづらいと思うので、下の写真を見てほしい。

・・・・答えは イチョウ であります。
イチョウといえば円錐形をした樹形が美しい大木であるが、このイチョウはどうだ?
円錐というか、団扇(うちわ)のようにぺったんこで平べったい。
高さも屋根まで、幅も壁のでっぱり分だけ。
そう、これは人間が意図的に剪定を施してこういう樹形を作っているのだ。
エスパリエ仕立のような感じである。
日本には盆栽という文化があって、限られた空間で植物の生命力を表現している。
これは盆栽とは全く異なりながらも、剪定、誘引をかなり厳密に施してこのような樹形を作っている。
もちろん秋になれば黄葉するし、落葉する。
オスの株なのでギンナンはできない。
立派なイチョウなのである。
イギリスにおいては、建物の壁にこのように大型の植物を這わせるというスタイルをよく見かける。
イチョウがこんなに平べったくなって家にもたれかかっている姿なんて日本人の我々にとってかなり珍しいのではないかと思い、謹んでご紹介する次第である。

0 件のコメント:
コメントを投稿