先週八王子の森に行っていたと書いた。
なんで行っていたかというと、自然観察に関する講習会のようなものがあったのだ。
すでに自然観察のようなことはやっていたのだけど、それは我流であるのでひょっとして自分のやっていることには何かが大きく欠けているのかも知れない。
他の人がいったいどのようにしてやっているのか学ぶことは沢山あるはずだし、良いものがあれば取り入れようと。
で、実際に3日間参加してみて「目からウロコ」だった。
改めるところもハッキリ分かったし、今後取り入れていくべきものも見えた気がした。
何といっても一番は
目を持つ
ということだろう。
どういうことかというと、植物は我々の身の回りに沢山ある。
通勤、通学のときにも、買い物に行くときも、酔っ払って帰宅するときも、必ず植物の近くを通るはずだ。
それに気付く人とそうでない人がいる。
植物の存在に気付く人、さらにそこで何が起きているか気付く人など、気付きの大きさ、深さもマチマチだ。
でも気付かないことには何も始まらない。
花咲ジジイは植物に興味があるので、植物についての気付きは多い方だと思う。
「こんなことが起きていますよ」と情報を発信してより多くの人の気付きの手助けをしたいと思ってブログを書いている。
言い換えると、植物好きを増やしたいなぁと思っているのだ。
身の回りにある自然とは何も植物だけではない。
動物、昆虫、鳥、魚など、案外いろいろあるものだ。
花咲ジジイはたまたま植物について気付く目を持っているだけで、他の自然にはほとんど気付いていない気がする、と悟ることができた3日間だった。
鳥の専門家に話を聞いたときにそれを痛切に感じた。
次々と僕の知らない鳥の名前が出てくる。
花咲ジジイが名前を知っているのは「カラス」「スズメ」「ブンチョウ」「ジュウシマツ」「キュウカンチョウ」「ウグイス」「タカ」「ワシ」くらいだろうか。
鳴き声まで知っているのは「カラス」「ウグイス」くらいだろうか。
スズメとブンチョウの鳴き声の区別ができるとは思わない。
キュウカンチョウが「キュ~ちゃん」といえば分かるが、「地声」で鳴かれても分からない。
その専門家は森の中で目を閉じて
「今のがヒヨドリ、そしてチョットだけ聞こえたのがガビチョウ・・・」とドンドン言い当てていくのだ。
スゲー・・・・
もうアングリと口がふさがらなかった。
知らない鳥はいませんっ!! というくらいに自信に満ちている。
僕は 「カッコええなぁ」 と単純にシビレてしまった。
思えば10数年前、この道を選んだころ
「花の名前を沢山知っている男はどこかカッコ良い」
というようなことを勝手に思い込んでいて、必死に覚えた記憶がある。
今はそれなりにそのボキャブラリーも増えたし、植物たちが見えるようになった。
でもそれと同じことは他の自然にも言えるってことなんだよなぁ。
以来、意識して鳥の鳴き声に注意して駅まで歩くようにしたりしている。
「何種類いた」という程度で、一体それが何の鳥なのか、どういう姿をしているのかまでは全く分からない。
鳥も植物も理屈は一緒で、興味をもって「見る目」「気付く目」を持てば、見えてくる景色が違ってくるのだと思う。
そう思って耳を澄ませて駅まで歩いてみると、同じ経路、同じ時間なのに、これまでと違ってとても新鮮な気がした。
気付きの目を沢山持てば、その分だけ人生が豊かになる気がする。
4 件のコメント:
毎日かかさず拝見してます。鹿児島県に住んでいます。主人が朝の散歩で、昨日の南日本新聞に記載された、ヒラズゲンセイらしい昆虫を見つけまして、見つけた方は、連絡してくささい、、、との事で先ほど電話したしだいです。もしヒラズゲンセイであれば、県内では過去10年で数例しか報告がないそうで、、、結果はまた書きます!
匿名さん
興奮の様子が伝わってくる生々しいコメント有難うございます。
いわゆる「大発見!」なのでしょうか。
ヒラズゲンセイって知らなかったのでネットで調べてみました。
赤い甲虫なんですね。これが北上しているのだとか。
良いことなのか、あるいは外来種の勢力拡大ということで悪いことなのか、ざっとネットを見た限りではよく分かりません。
新聞で「見つけた方は連絡してください」というのは、指名手配的なことなんでしょうか。
是非続報を教えて下さい。
毎日欠かさずご覧頂いているとのこと、本当に有難うございます。
クワの記事にコメントした者です。
私も毎日欠かさず拝読しております。
>気付きの目を沢山持てば、その分だけ人生が豊かになる
ほんと、そうですね。含蓄あるお言葉です。
アンヴァルさん
毎日読んでいただいているんですか!
有難うございます。
本当に嬉しくなっちゃうなぁ。
こういうコメントを頂くと、俄然張り切っちゃうなぁ。
単細胞なので。
いい加減なことは書けんゾ、と気合が入ります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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