
毎日厳しい暑さが続いております。
皆様お元気でしょうか。
人間を含む動物たちは自分の意思に基づいて移動することができる。
つまり、炎天下の直射日光がイヤであれば日陰を求めて移動すれば良い。
なんと有難いことか。
えっ?何言っているか分からないですって?
そうか。
やや唐突だったね。
植物たちを考えてみて欲しいってことを言いたいわけだ。
植物たちはどんなに暑かろうが、寒かろうが、その場から自分の意思で移動することはできない。
ただひたすら無言で堪えるのみである。
なんと健気なことか。
炎天下でグッタリしている植物を見たら、日陰に移動できるのであればしてあげる、水をやる(水をやる時間帯がやや問題だけど)、あるいはどうしようもなかったら、せめて「頑張って!!」とエールくらいは心の中で送ってあげて欲しい。
今年の夏は節電の影響で、緑のカーテンが一躍脚光を浴びて、一番人気のゴーヤなどは売り切れ店続出なのだとか。
ちょっと前の日本経済新聞にも 「育てやすいつる性植物」 のような特集も組まれていたし。
そういうところでは、ゴーヤ、アサガオなどが上位にくる。
そしてそれらが売り切れ、それらばかりを見かけるようになる。
でも、ちょっと待って。
つる性でもっとたくましい奴らがいるじゃないか。
誰もタネなんかまいていないのに勝手にはえている、つる性植物。
ヤブカラシ、クズなどがそうだ。
クズはちょっと強すぎて、手に負えないのでやめておいたほうが無難だけど、ヤブカラシなんかプランターに入れてベランダなんかで育ててみたら面白いんじゃないか?
普段は厄介な雑草でもプランターより外へは行かないわけだから。
そういう意味で、試してみたいと思うのは カラスウリ Trichosanthes cucumeroides だ。
カラスウリはその名のとおりウリ科の植物で、ゴーヤのお友達といえなくもない。
その辺で勝手にグングン育っている様子をみる限りでは、厳しい環境にもそこそこ耐える、かなりの猛者であると思われる。
夕方から夜にかけて白い花が咲くし、秋にはオレンジ色のカワイイ実がなる。
食べる楽しみこそないけど、この雑草的な強さは魅力がある。
この前散歩していて、カラスウリがワーッと広がっている一帯があった。
葉っぱだってよくよく見るととても良い色合いをしているし、形もとても美しい。
さらにスバラシイのはその感触である。

葉っぱに触れてみれば分かるけど、細かい毛が生えていて、まるでベルベットのような感触だ。
しばらく触っていたくなるよ。
タネで増やしても良いし、地下茎のように太った根があるので、それを植えても出てくると思う。
あっ、注意して欲しいのはカラスウリは雌雄異株といって、オスとメスの株がことなるので、オレンジ色の実を期待している場合はメスの株を探さないとダメだよ。

4 件のコメント:
こんにちは!昨日のブログで、植物図鑑を作ろう、、の企画すばらしいと思います。子供の時の思い出や経験は、記憶の奥底にしまわれて、年齢を得てから少しずつ呼び戻されますよね。頑張ってください。
動けない植物は、自分自身を冷却する成分や害虫を近づけない成分などを持っていて、それをエッセンシャルオイルやハーブティーなどの形で、人間が利用させてもらっているのですよね。植物って本当にすごい力を持っているなぁと感動します。
匿名さん
有難うございます。
教える立場にいる僕もかなり楽しいイベントです。
今度は猛暑の中での自然観察になると思いますが頑張ります。
sienaさん
有難うございます。
そうですよね。自分が動けない分、いろんな工夫をしていますよね、彼らは。
自然は偉大なりってことでしょうか。
カラスウリ、とってもきれいなレースのようなお花ですね。朝早くしか見られませんね。見たい方は早起きをしましょう。
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