
この赤い実はなんでしょう?
なんでしょう?と言われても困っちゃうよね。
答えは ニワトコ というスイカズラ科の潅木の実である。
何?ニワトコ??
聞いたことがない、という人も多いだろう。
この赤い実のなっているニワトコは八王子の森で見かけた。
街のなかでは、あまり見たことはない。
じゃぁ珍しいのか、っていうとそうでもないと思う。
実はイギリスに行くとそこらじゅうに雑草のごとく生えているのを見ることができる。


遠目にも白い花(円錐花序)をポンポンと付けて
いるので目立つのである。
花が咲くのは5月ころ。
ブンブンとミツバチたちがよくたかっている。


この花を摘んで水に砂糖などと一緒にしばらくつけて冷蔵庫などに入れておく。
これにレモン汁などをたらして、氷を入れて飲むという風習がイギリスにはある。
これを Elderflower cordial というのだけど、さっぱりしてなかなかの美味である。
僕が小さかったころ麦茶パックなんてものがなくて、各家庭で麦茶を沸かしていた。
良く覚えているのは各家庭で麦茶の味が微妙に違うことだ。
「○○君の家の麦茶は美味しい」「××君の家の麦茶はイマイチだなぁ」なんて会話が成立していた気がする。
大胆に麦茶に砂糖を入れて出してくれるお宅があったりして腰がひけたなんて記憶もある。
同様に、このエルダーフラワー・コーディアルも英国人にとってなんとも懐かしい夏の家庭の味なんだと思う。
赤い実がなっている写真のニワトコは Sambucus sieboldiana で、イギリスで雑草のように見かけるのは Sambucus nigra である。
sieboldiana は発音するならシーボルディアーナであり、かのシーボルトの名前からきていることが分かる。
nigra は発音するならナイグラ、もしくはニグラであり、「黒い」という意味がある。
何が黒いのかというと、sieboldiana は実がご覧のように真っ赤だが、nigra は実が黒いのだ。
ニワトコと一言でいってもいろいろあるんである。

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