2012年6月13日水曜日

胸にきざもう植物マップ


イタドリを都内のどこで見かけたっけ・・・・

そうやって目を閉じて思考をめぐらせると、「ああ、あそこだった」とかなり具体的に思い出すことができる。

これは普段自分が散歩好きで町をよく歩くということもあるし、自転車好きで都内であればたいていの場所は自転車で移動することによるのではないかと思う。

散歩にしたって、サイクリングにしたって、漫然と歩いたりペダルをこいでいるわけではない。

常に周囲の植物に対してアンテナを高くし、何かを見つければ立ち止まったり、Uターンするといったことを惜しまない。

徒歩や自転車は、車に比べれば速度が遅いのでその分、見える景色が違う。
当たり前だが地下鉄では景色は見えない。

電車からだって、昨日書いたようにボーっと景色を眺めているというよりも、線路沿いの植栽なんかを無意識に観察している自分がいる。

自分の部屋には東京メトロで買った都内の路線図が貼ってある。

これをいつも眺めているので地図が頭に入っているし、実際に歩いたり、自転車に乗ってみると、頭の中の地図が現実と結びついてより強力な地図が頭の中に出来上がる。
ナビなんかいらないのだ。

小学生のころ担任の先生が
「地図漬けになりなさい」
と言った。

寝床やトイレなどに日本地図や世界地図を貼っておけば、知らず知らず地理が分かるようになる、という理屈だったように思う。

僕は早速これを実践し、寝床に入って寝つくまでの間に日本地図を見ては、旅をしたようなイメージを膨らませて夢を見たものだった。

3つ子の魂ではないが、今もそんなことを無意識にしていることになる。

そして、その頃と今の違いは、頭の中に構築されている地図が単なる地図ではなく、都内主要植栽地図のような植物コンシャスな地図になっていることである。

ユリノキであれば外苑東通り、アオギリであれば外苑西通り、フウであれば新青梅街道、トチノキであれば青山通りなどなど、普通の地図の上にさらに樹木や草花などのイメージが加わって思い出されるのだ。

これはある意味特殊技能かもしれないが、それだけ常日頃より植物に意識が向いているのだなと思う。

町を歩けば色んな植物に出会える。

でもどこを歩けばどんな植物に出会えるのか良く分からない人も多いだろう。

その辺りを楽しいエピソードとともにご紹介するような本書きたいものだなぁ。
どこかの出版社の方、どうでしょう、そんな本書かせてもらえませんかねぇ。



4 件のコメント:

じゅんぺい さんのコメント...

植物地図を作ってみたいですね。
私は、紫陽花の季節はここを通る、金木犀の香りはここに、という場所を日常生活エリアで密かに持っております。今は、「あ、ここの枇杷がたわわに実ったな」という具合に季節を感じております。
ナビはどうも使う気になれず、地図(と鉄道路線図)を観るのが大好きです。

花咲ジジイ さんのコメント...

じゅんぺいさん

コメント有難うございます。
そうですね、皆それぞれ「地図」を持っているものですね。

美味しいレストラン、食堂などの「飲食店マップ」なんてのもありそうだなぁ

匿名 さんのコメント...

色々な「地図」楽しいですね♪♪

街路樹あるいは生垣と外で食事ができるカフェやレストランの組み合わせ、これからの季節にぜひぜひ作ってほしい一冊です!

花咲ジジイ さんのコメント...

どこかご興味のある出版社の方いらっしゃいませんかね・・・